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不安緊張後悔安堵

嬉しかった。
この一言に尽きる。
検査の前日不安で死にそうだった。ついに自分の病気の程度がわかる。もし結果がひどかったらどうしよう。この5年間は無駄になるのかな。どんだけ冷静を保とうとしても、体は正直で吐き気が止まらなかった。胃薬を飲んでどうにか治った。
当日の朝、緊張しすぎて何も覚えてない。車で親と何を話したか、自分は何をしていたか。
でも心の中では『良くなっているはず』そう、どこか確信していた。
この5年間、リハビリの量はだれよりもやった。自分が一番だって心の底から言い切れるぐらい人生の全てをリハビリに費やした。
何キロ、何十キロ、何百キロ走った。
膝が激痛で病院に行ったら、医者にこんな量はありえない、今すぐ両足が折れてもおかしくないと30分以上説教を食らった。それでも気付いたら、足が折れても走る方法を聞いてた。
そのあと相当怒られた。
この過程がいつの間にか自分の自信になっていた。
検査は辛かった。聞いてた通り大変だった。
でもそんな中、頭には兄貴の結婚式に行けなかった事、じいちゃんの葬式に行けなかった事、友達の誘いを断った事、今までこの病気のせいで『迷惑かけるから』自分が断り続けた事が浮かんできた。ほんと辛かったあ。色んなとこ行きたかった、遊びたかったそれが本心。
どんなに迷惑かけてもいいよって言われても、かけられないよ。
検査が終わって、もう無汗症、難病に当てはまらないと告げられた。嬉しかった。
こんなに嬉しい出来事は久しぶりだった。まだこれからもやらないと行けない事あるけど、今はそれを忘れて嬉しさで夜寝れなくて夜更かししてる。
嬉しさで夜更かしなんて幸せな人生だな。

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