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どうも12 ビスポーク (影武者バージョン) V7.8.9.7.2. (2018/9/16投稿)

お邪魔いたします。影武者変態です。

何事もちょうどいいのがちょうどいいと思うんですよね。

小学校の時は、ジーンズの半ズボンかジャージ。中学校の時は制服かジャージ。高校の時も制服かジャージ。大学の時は変なオレンジ色のトレーナーかジャージ。医師になってからはほぼ常にスクラブ(オペ着)。 アメリカに渡ってもFellowのうちはずっとスクラブで過ごしていました。ついで昔から家にいる時はジャージで寝る時もジャージ。今までの人生の大半をダルダルな服で過ごしてきました。アメリカではAttennding Phycian/Surgeonはスーツで常にビシッと決めるのがトレードマークみたいな文化があります。私も一応この文化に則ってアテンディングになった最初の2−3週間は頑張ってスーツで過ごしていました。でもやはり慣れないこともあり、しんどくなってきたので、あっさりとスクラブに切り替えました。幸いチーフや同僚はあまりそう言うことは気にしないのでなんとなく私はスクラブな人ってことで定着してきました。ただスクラブ姿で患者さんに話をしても外科医と思われないことが多々あり、以前月岡先生の投稿でもありましたが、手術の話をして同意を得た後、「で、外科医はどの人?」と聞かれることが頻繁にありました。仕方ないので最近は週に一度の外来の時だけはスーツを着て外科医っぽく振舞っています。スーツを着ているとやはり苦しくてますます外来診療が嫌いになっていました。

嫌いなことや苦手なことをマイナス思考で行うと心身ともに疲れてしまい何も生まれないので、やはりどんなことでもマイナスの事柄をプラスに変えることが大切だと思います。嫌いなもの自体を好きになるのはなかなか難しいので、並行して好きなものを伴走させることにより嫌いなものを緩和する方法がいいのではと考えました。つまり外来診療に対して、スーツに楽しみを見つけることでプラス効果を生み出そうってことです。しかしスーツ自体に苦手意識を持っていたのでどうしたものか考えていたところ、三菱京都病院の山下先生やノースウェスタン大学のチタルくんとスーツについて話す機会がありました。彼らはスーツをビスポーク(オーダーメイド)で作りある種のこだわりを持っていました。ちゃんとスーツを仕立てれば着ていても全く苦しくないので是非作るべきだ、と熱弁されました。

「でも、お高いんでしょ?(・ε・`)」

「そんなことないです、生地によってピンキリですけどリーズナブルです!(๑•̀ㅁ•́๑)✧」

ってことで作ってみることにしました。アメリカのそれはちょっと信頼できない感があったので、日本に一時帰国した際、チタルくんオススメの店に行ってきました。本来なら最低でも2回はお店に通ってサイズを調節したいとのことでしたが、日程に限りがあったので、そこをなんとか一発勝負でお願いしますと無理を言ってやっていただきました。届いたスーツですが、ものすごく良い!サイズもぴったりで着ていても苦にならない。対するお値段もお手頃で納得の価格。こんなことならもっと早くに作っておけばよかったと思いました。おかげさまで最近は楽しく外来診療しています。まあ外来が嫌いなのは変わりませんけど。

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スーツを着るときのもう一つの関門は革靴だと思います。あってない靴を履くと足が痛くなって、実は関係ないのにスーツを着ることを嫌いになったりします。長く履いていると革靴が馴染んできて自然と履きやすくなる、って昔言われたことがあります。私は今2足持っていて、長く履いている方は大分足にフィットしてきていますが、新しい方はまだまだです。革靴がちょっと履きづらくてしんどいので嫌いってのをカバーするために靴磨きを好きになって相殺しているので今はイーブンなのでいいのですが、よくよく考えると靴が自分にフィットするようになるまでしばらく我慢して履き続けるってなんやねん、ってなりますね。スーツの例に習うとやはりビスポークがいいのでは?!調べてみると、色々ありますね。ビスポークの老舗ジョン・ロブなんていい感じですが、近年は日本人の作る革靴が世界のトップレベルになってきているとも言われているようです。色々調べまくった結果、福田洋平さんと言う靴職人の方にお願いしたいなあと思うようになりました。しかし、問題はちょっと値段が、、、そして靴の場合はスーツと違って本当に何度か店に通わないといけないみたいです。何よりも福田さんのところは人気がありすぎてオーダーを取ってもらうのに2年待ちらしいです。是非注文してみたいのですが、もうちょっと研究して考えたいと思います。その間に貯金したいと思います。

よくよく考えれば、手術って究極のビスポークですよね。。。もちょっと給料あげてくんないかなあ◟(๑•́ ₃ •̀๑)◞

では変態先生(ビスポーク革靴おごってください)、ブログの更新よろしくお願いいたします。

どうもブログを守る会 会長 太田。(後援者募集中)


*この記事は米国テキサスで心臓外科医をしている大野先生の特別寄稿です。全14回の構成ですが、投稿締め切りを全然守らない大野先生をサポートしてチームWADA副代表やメンバーも投稿しています。
大野先生のブログ:Cowboyかぶれのおっさん侍 

テキサス大野先生とチームWADA副代表のおっさんずラジオ 

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