ARM搭載のWindowsって出るのかね（一応出ている）

YouTubeで興味深い動画を見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=D2KFV2VZt84

ARM版のWindowsは今は「買い」ではないよ、という話なのですが、その理由として

1. 現時点では価格が高すぎる

2. Intel/AMDと比べて強みがないよ(ゲームとかできないし、Windows自体もまともに動かないよ)

3. ARM版Windowsの将来性は不透明だよ

これ、話が全部逆で、次のように理解するとスッキリします。

1. MicrosoftはなんとしてでもARM対応のWindowsを出す必要がある

2. 現時点ではとりあえずでもWindowsが動いている様子を市場に見せなければならない

3. 取り急ぎ動かす方法としてエミュレートしてるし、そのための高性能なSnapdragonを積んでるから高いよ

AppleもGoogleもARMベースのCPUを搭載したデバイスで大幅にシェアを伸ばしています。Microsoftはスマホ／タブレット市場で一人負けしてる状態です。この動画の問題提起はとても興味深くて「ARM版Windowsの将来性の不透明さ」が端的にこの状況を表しています。これ、現時点の製品を見るとマジメにやる気あるのかな…と思うくらいなのですが、上記のように理解すると「なんとかしてARMでWindowsを動かそうと思うとした結果、エミュレートしか方法がなくて、結果、高価なARM搭載したら高くなったよ」のように思えるのです。

Intel/AMDのx86/x64をベースにした市場は、ゲームやWindowsアプリといった長い積み重ねの上に載っかっているものなので、こちらは市場としてなくならない限りは他社は崩せません。これからもGPUゴリゴリ、CPUぶん回す用途はなくならないので。ただ、どちらに向かうにしてもMicrosoftにとっては茨の道になりそう。