夏にシュタゲとレイジングループとDisco Elysiumをやった
大作ADV3つをやりました。
せっかくなのでまとめて感想残しておきます。ネタバレは極力ない感じです。好きなADVはグノーシアとパラダイスキラーです。
シュタインズ・ゲート
前知識なし(ヒロイン二人と、世界線?が関わるらしいという程度)でスタート。
SFアドベンチャーにおけるエポックメイキングということで、期待していたものを提供された。
・パラレルワールドと異なる世界線理論の理解(世界は一つ、世界線は複数)
・タイムリープとタイムマシンの上手な使い方
・基本に忠実なシナリオとキャラクター
とはいえ、今ではジェネリックシュタゲも増えているかもしれないため当時の衝撃を追体験できたかというと怪しい。こういうのは時代性もありそう。
レイジングループ
グノーシアとセットで語られることが多いのでプレイ。
人狼を追体験できると聞いたがそんな単純な話ではなかった。
選択肢を選ぶゲームというよりは分岐のあるノベルゲームだったため、こちらから干渉できることはほぼなかった。分岐を巧みに利用したシナリオ自体は面白かった。
人狼という設定を巧みに生かし、かつ設定に破綻がないようキャラクターの性格までコントロールしたシナリオは独自性が高く、ヒロインたちも見たことないスタンスでかわいい。
人を選ぶタイプではあるが、時代が違えば西尾維新や竜騎士みたいなバズりかたをしてそうな印象。
ただ自分はシステム肌かつインタラクティブ性を重視するので、グノーシアのほうが好みではあった。
Disco Elysium
手の込んだTRPG形式で、思想の強い選択肢を選び続けるゲーム。選ばないと日和見主義者として認定されるので逃げ場はない。ベースとなる主人公のキャラ設定がやさぐれ刑事、世界設定は退廃的という点から、全体的に自分向きではあった。
文章量は自分語りと選択肢ともに異次元級に多く、共産主義とリベラルと家父長制と快楽主義の思想を並列で走らせることができるなどは楽しい。「オレが法だ!」という選択肢を選びまくっていたらアチーブメントを取得できた。
世界設定になじめないと少し大変かもしれないが、適度にゲームやSF?に慣れている人からすれば余裕。
ゲーマーというより読書家やドラマ好きの人にはプレイしてもらいたい作品。
上記3つは小説では表現できない形で、ゲームである必然性があって満足。
メディア媒体の優位性を生かしたコンテンツは積極的にプレイしていきたい。