助産院で産む その3
助産院でよかったと思うところ
1.妊婦健診が手厚い。 病院の健診ではエコーや検査で医学的根拠に基づいた判断ができるし、経験豊富な医師にしっかり診察してもらえる。でも、産婦人科外来は忙しいし、20分間に数名の予約枠があったりするので、正常経過であればゆっくり話し込むようなことはない。その点、助産院は予約制で、待ち時間がほぼない上に、1回の健診に30分~1時間かけてゆっくり話ができる。妊娠・出産・産後の体づくりやマイナートラブルへの対応方法、週数に応じた体の変化について教えてもらえて、個別に的確なアドバイスをもらえる。私も、すっかり忘れていた腹帯の巻き方や、逆子体操、お灸の話、体を冷やさない工夫など丁寧に教えてもらった。赤ちゃんは今こんな体勢でお腹の中にいるよとか、もう少ししたら胃の圧迫がとれるよ、とか、心に響く言葉をかけてくれるのだ。これはとっても安心するし、信頼感が産まれる。
2.信頼できる助産師さんと顔見知りになれる 健診を重ねるごとに、在籍する助産師みなさんと会うので、お産の時に「初めまして」となることがない。よく知っていて、信頼できて、安心できるひとに、妊娠期から産後まで頼ることができる。これは体と心のリラックスにとってもよさそう。
3.実家みたいに安心できる 病院はその機能と目的ゆえに、当然ながら「家の感じ」はない。助産院は、お産を生活の中の自然な営みとしてとらえるため、家であり、お産の部屋はあるけれど分娩台はない。畳の上で、クッションにもたれて、あるいは四つん這いや立位で出産をする。(胎児心音モニターや薬剤・点滴など基本的な準備はもちろんある)ゆったりと時間が流れ、家でくつろぐような気持でいられる。
4.立ち合い分娩ができる コロナ禍で病院でも助産院でも夫が健診に一緒に来られないので、初めてエコーで拍動する心臓をみた時の感動や、どんどん成長する過程を一緒にみることができず、とても残念だった。お産の立ち合いは施設によって方針が違うようだけど、出産予定の助産院は、立ち合い可能・産後の面会も1日1時間は可能(予約制)とのこと。とてもありがたい。
というわけで。今回は助産院のいいところを書いたけれど、言いたかったのは病院とどちらがよいかということではない。医学的な管理が必要な妊娠・出産は世の中に実はたくさんあるし、どんな状況でもお母さんと赤ちゃんが元気でいられる選択をすることがベストだ。
助産師さん、産科医の先生、いつもありがとうございます。元気に産まれるように引き続きがんばります。