異国日記7
心が震えて涙腺も動いた
永遠のテーマかもしれない。
私は小さい頃からずっと死んでみたかった。
正確には本当には死にたくなくて、
死など想像するだけで心臓が痛くて
目の前は真っ暗闇になり、恐怖で堪らなかったが、
私のいなくなった世界で、
私の大切な人たちがどう悲しんでくれるのか
見てみたいという願望は常にあった。
まるで幽体離脱みたいに私のお葬式へ行って
皆が泣いて悲しんでくれれば
私はここに生きてていいんだと思える
なんて空想していた
クラスの端でひとりで絵を描きながら
友達なんていらないと思っていた
学生低学年の私には
命がどんなに尊いことか
今ほど分かっていなかったから
簡単にそんな想像が出来たのかもしれない
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