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奇穴 31穴


四神聡

頭部、百会(督脈)を中心に前後左右の一寸の部にそれぞれ4穴とる
主治:頭痛、眩暈、癇癪、精神病、中風
・たまに使いますね。肩、首こりのうつ伏せで精神病(すでに通院中の人)の人など


印堂


顔面部、神底(督脈)の下方、眉間中央陥凹部に取る
両眉頭を結ぶ線の中点に取る
主治:小児の引きつけ、鼻疾患、頭痛、眩暈、不眠
・美容鍼で使いますね

魚腰


顔面部、瞳孔の直上、正視させて眉毛の中央の陥中にとる
主治:眼疾患、眼瞼下垂
・美容鍼、眼精疲労の人によく使いますね

太陽(別名当容)

太陽(別名 当容)

顔面部、眉毛の外端と外眼角との中央から後方一寸の陥凹部にとる
前頭骨頬骨突起後縁にあたる。下顎神経(三叉神経第三枝)が支配する
主治:片頭痛、眼疾患、歯痛、顔面神経麻痺

救後

顔面部、外眼角と内眼角を結んで、外方から4分の1垂線上で眼窩下縁に取る
承泣(胃経)の高さに並ぶ
主治:近視、視神経萎縮、視神経炎、眼瞼麻痺および痙攣

牽正

顔面部、下関(胃経)から下方に引いた垂線と、耳垂下縁を通る水平線との交点に取る
主治:顔面神経麻痺、耳下腺炎、口腔潰瘍

夾承漿

顔面部、しょうしょう(任脈)の外方一寸に取る
主治:歯根炎、下歯痛、顔面神経麻痺および痙攣

翳明

頸部、乳様突起の下縁、えいふう(三焦経)の後方約一寸に取る
主治:老視(老眼)、近視、耳下腺炎、耳鳴、げんうん、不眠症

子宮

下腹部、臍下四寸、中極(任脈)の外方三寸に取る
主治:婦人科系疾患(月経不順、月経痛、不妊症、子宮下垂、子宮脱)、膀胱炎

定喘(別名:治喘)

上背部、第七頚椎・第一胸椎棘突起間の外方5部に取る(外方一寸とする説もある)
主治:咳嗽、喘息、蕁麻疹、上肢麻痺

巨闕兪

上背部、後正中線上、第四・五棘突起間に取る
主治:心臓疾患、呼吸器疾患

接脊(接骨)

腰部、後正中線上、第十二胸椎・第一腰椎棘突起間に取る
主治:脊椎および脊髄の疾患、小児の腹部疾患(下痢、脱肛、しぶり腹)

痞根

腰部、第一・第二腰椎棘突起間、外方三寸五部にとる
第十二肋骨の下縁にあたる
主治:痞塊(肝臓・脾臓・膵臓などの肥大)、胃炎、腸炎、鼓腸、腰痛

下極兪

腰部、第三・第四腰椎棘突起間に取る
主治:腰痛、下痢、腹部疾患、下腹部の冷え、生殖器疾患

腰眼

腰部、第四・第五腰椎棘突起間、外方三寸五部に取る
患者を直立または腹臥させて、あたかも両目の如き陥凹部に取る
両手を上げて、体をひねると陥凹部がよく現れる。腰三角にあたる
主治:腰痛、生殖器疾患(特に精巣炎や卵巣炎)

十七椎(上仙)

腰部、第五腰椎棘突起と正中仙骨稜との間に取る
主治:月経痛、腰痛、妊娠による排尿困難、痔疾、下肢の麻痺

夾脊(華佗夾脊)

背部、第一胸椎棘突起から第五腰椎棘突起までで、それぞれの棘突起下縁と同じ高さで、後正中線の両外方五部に取る
左右各十七穴、計三十四穴ある
主治:胸腹部の慢性疾患(特に肺結核・喘息)。心臓疾患

四華

①患者を直立させ、長い細紐の中央部を大椎(督脈)にあてて頸に掛け、紐の両端をそろえて前胸部に垂らし、鳩尾(任脈)の部で切断する。
②この紐の中央部を甲状軟骨の上にあてて背部に回し、下端をそろえて脊柱上にあたるところに仮点を取る
③この仮点に、別の短い紐で、患者の口を閉じさせ一方の口角から斜上方に鼻中隔直下を経て、他方の口角に至る長さを取り、
④その中央部を前記の仮点にあてて上下の両端に二穴、左右の両端に二穴、計四穴を取る
種々の説がある。張介賓の四華の穴とする。菱形花ともいう。
主治:呼吸器疾患(特に肺結核・喘息)、心臓疾患

患門

①患者を直立させ、長い紐の一端を足の第一指先端に当て、しっかりと踏ませて紐を足底から足根部中央を経て上方に伸ばし、下腿後面正中を上行させて委中(膀胱経)に至ってこれを切る。
②この紐の一端を鼻尖にあて、頭頚部および背部の正中線に沿って後方に垂らし、その下端があたる脊柱上に仮点を取る。
③別に短い紐で、患者の口を閉じさせ一方の口角から斜上方に鼻中隔直下を経て、他方の口角に至る長さを取り、
④その中央部を前記の仮点にあてて、左右水平に伸ばして、両端のあたるところに二穴を取る
主治:呼吸器疾患(特に肺結核・喘息)、心臓疾患


肩内陵(肩前)

上肢を下垂し、腋窩横紋前端と肩髃(大腸経)との中点に取る
主治:肩関節周囲炎、上肢の運動障害、片麻痺
・肩関節疾患で結構な頻度で使いますね

腰痛点(腰腿点)

手背、第二・第三および第四・第五中手骨底間の陥凹部の二点に取る
左右の四穴を同時に取り、鍼尖がお互いに接するよう「逆八の字」に刺鍼する
刺鍼中に刺激を与えながら、腰部の前屈・後屈・回旋などの運動をさせる
主治:急性腰痛、捻挫、腱鞘炎、リウマチ

落枕(外労宮)

手背、第二・第三中手使節関節の間の近位陥凹部に取る
患側を取り、刺鍼中に刺激を加えながら、頚の運動を同時に行う
主治:寝違え

八邪

手背、手を軽く握り、各中手指節関節の間の背側に取る
左右で計八穴を取る
主治:歯痛、頭痛、手の痛み(中手指節関節の疾患、手の拘縮、関節リウマチ)

四縫

示指・中指・薬指・小指の掌側で、近位指節間関節横紋の中央に取る
左右で計八穴を取る
主治:小児疳虫症、手指の関節炎

十宣(鬼城、十指端)

両手十指の各先端中央に取る
主治:手指の知覚異常、発熱、救急的に使用(失神、昏迷、ヒステリー、癇癪、卒中)


鶴頂(膝頂)

膝関節部、膝蓋骨底上際中央の陥凹部に取る
膝関節を軽く屈曲すると、取穴しやすい
主治:膝関節疾患、下肢麻痺

内膝眼

膝前面、膝蓋靱帯内方の陥凹部に取る
主治:膝関節疾患、脚気、中風、下肢痛、下肢倦怠感

胆嚢点(膽嚢点)

陽陵泉(胆経)の下約一寸に取る
主治:胆嚢炎、胆石症、胸脇痛、下肢痛、下肢運動麻痺

闌尾

足三里(胃経)の下約二寸に取る
主治:急性虫垂炎

八風

足背、各中足指節関節の間に取る
左右で計八穴を取る
主治:足の痛み(脚気、足背痛、足指の発赤・腫脹、関節リウマチ)

裏内庭

足底部、第二中足指節関節のやや後方に取る
足の第二指裏側の最も高いところに墨を付け、折りまげて足底につくところにあたる
主治:食中毒、食あたり、腹痛、嘔吐、下痢

失眠

足底部、踵の中央に取る
主治:下肢の冷え・むくみ・不眠
・お灸で使う奇穴、不眠症状の人によく使う奇穴


ツボの本






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