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☆136:肌の老化防止に食べ物・飲み物も寄与しうる?<要約・出典>

☆136:肌の老化防止に食べ物・飲み物も寄与しうる?
https://voicy.jp/channel/1374/172460

<冒頭>
「老化はこうして制御する 「100年ライフ」のサイエンス」
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(P24)デンマークの一卵性双生児と二卵性双生児の比較研究では、老化に対する遺伝子の寄与率を約25%と推定している。
この数字は、残りの約75%は後天的な生活環境要因などが占める、ということを示す。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8786073/
(P40)同じ遺伝子を持つ双子でも、生活習慣などによって老化のスピードは異なり、見た目も寿命も違ってくることを示唆する研究がいくつも存在する。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20008378/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19337100/

<参考書籍>「ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた 見た目が10歳若くなる本」
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ビタミンCは紫外線を浴びてしまったときにメラニン色素の発生を抑え、肌の色が黒くなるのを防ぐ働きがある。
皮膚に蓄積された「メラニン」を無色化して色を白くしてくれる作用もある。

実際に例えば「キュウリ」のしわ改善効果の報告もあるが、これはアスコルビン酸(ビタミンCとして働く有機化合物の一種)が多く含まれることによるものと言われている。

Cucumis sativus fruit-potential antioxidant, anti-hyaluronidase, and anti-elastase agent
Arch Dermatol Res. 2011 May;303(4):247-52.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21153830

ではサプリでガンガン摂ればよい?
→体内でビタミンCが過剰になると、酸化して「活性酸素」を発生させてしまう。結果的に肌の老化につながりかねない。
→やはりビタミンCを含む食べ物から摂った方が良さそう。

<参考>(他の成分との相乗効果という観点)
「最強の野菜スープ」
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グルタチオンは抗酸化作用や解毒作用のほか、体内で働くさまざまな抗酸化物質のリサイクルにも一役買っています。
たとえば、ビタミンCは活性酸素を消去すると、自ら活性酸素(ビタミンCラジカル)になってしまいます。グルタチオンは、ビタミンCラジカルを中和して元のビタミンCに戻し、抗酸化能力を復活させます。  
また、ポリフェノール、フラボノイド、カロテノイドなどのファイトケミカルは、グルタチオンを合成する酵素の生成を促す働きがあり、グルタチオンを増やします。 

前述の「見た目が10歳若くなる本」では、飲み物・食べ物がしみ・しわの防止につながるという話が紹介されている。

・紅茶
紅茶ポリフェノールには、肌を老化させる「糖化」の抑制作用が知られており、また美白化粧品にも配合される「ハイドロキノン」という成分が含まれる。

・コーヒー

Skin photoprotection and consumption of coffee and polyphenols in healthy middle-aged Japanese females
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25041334/
(お茶の水女子大学の研究チーム。但し筆頭著者は日本ネスレの方。)
30~60歳の日本人女性131人を対象にした調査から、コーヒーを1日3杯以上飲む人は顔のシミが少ないことが確認された。有効成分はクロロゲン酸とい詳細はメカニズムは不明だが「角化細胞がメラニンを作れと命令するルートと、色素細胞がメラニンを届けるルート、それぞれをブロックしてメラニンを作りにくくする」とのこと。
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100003/063000038/?P=3

・コーヒー(カフェイン)がメラノーマのリスク軽減
カフェインレスでは効果なし?

Caffeine Intake, Coffee Consumption, and Risk of Cutaneous Malignant Melanoma
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26172864/

・1日3杯のコーヒー、皮膚がん予防に効果 米研究
カフェイン入りコーヒーを1日に3杯以上飲んでいた女性のBCC発症リスクは、月に1杯程度の女性より20%低かった。
なお、男性の場合は同9%低かった。(原著論文は不明)
https://www.afpbb.com/articles/-/2837413

・若年での発症に対する予防効果がある?
Tea, coffee, and caffeine and early-onset basal cell carcinoma in a case-control study
Eur J Cancer Prev. 2014 Jul;23(4):296-302.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24841641/

・トマトペースト
光による皮膚のダメージを回復させてくれる効果がある?抗酸化物質「リコピン」の働き?

Tomato paste rich in lycopene protects against cutaneous photodamage in humans in vivo: a randomized controlled trial
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20854436/

・カカオ豆
皮膚の真皮の破壊を防止することで、しわの形成を抑える可能性がある?
(※マウス実験)

Oral Supplementation with Cocoa Extract Reduces UVB-Induced Wrinkles in Hairless Mouse Skin
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26854493/

<その他>(書籍「見た目が10歳若くなる本」より)
・赤ワインには複数種類のポリフェノールが含まれているが、ポリフェノールが活性酸素を取り除いてくれる。
・白ワインには腸内環境を整える効果がある。
・ウイスキーはしみの原因物質「メラニン」を生成する酵素の働きを抑制する効果があることが知られている。
 ウイスキーは生成過程でオーク樽で熟成されるが、オークに含まれるポリフェノールがウイスキーに溶け出すためである。

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