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新戦力紹介①

オフシーズンの企画として新たに甲府に加わってくれた選手を紹介していきたいと思う。
第1回目の今回は山内康太選手。
日本大学から加入する選手だが、アカデミー出身の選手となる。

1.経歴

地元山梨県出身の選手であり、若草バイキングサッカースポーツ少年団からフォルトゥナSCを経て、ヴァンフォーレ甲府U18でプレー。
U18ではトップチームに昇格した入間川景太(FC.Bombonera)と同期であった。
個人的にはU18時代にも見ていた思い入れのある選手である。

U18時代には2種登録選手としてJ1リーグでベンチ入りも経験した。
直接トップチームへの昇格は叶わなかったが、U18の試合を観戦に訪れた際にアカデミーのGKコーチを務めている坂本武久コーチが掛けた言葉が印象に残っている。

「そんな覚悟で大学に行って、4年後に戻って来れるほど甘い世界じゃないぞ!」
*一言一句正確に覚えているわけではないが、このようなニュアンスのことを仰っていました。

進学した日本大学は当時東京都1部リーグに所属するチームであった。
上位リーグである関東リーグは2部まであり、Jリーグに置き換えてみると東京都1部はJ3に当たるリーグとなる。
東京都1部のチームとはいえ、当時の日本大学には金子拓郎(コンサドーレ札幌)や舘幸希(湘南ベルマーレ)と現在J1で活躍する選手を擁するチームであったが1年時からポジションを掴む。
リーグ戦を2位で終えると関東リーグ参入戦では山梨学院大学を相手に自身の活躍もあり、PK戦の末に勝利を収めて昇格を決める。
2年時以降は関東2部リーグに活躍の場を移すとポジションを失う時期もあったが、主力選手として活躍。
大学最終年を迎えた今シーズンは2部リーグ所属ながら夏に関東予選を勝ち抜くと全国大会となる総理大臣杯に出場。
チームをベスト8に導く活躍を見せた。
リーグ戦では最後まで残留争いに巻き込まれたが、チームを残留に導き大学4年間を終えた。

2.特徴

プレイヤーとしての特徴は187cmの長身を活かしたハイボール処理とシュートセーブが自慢のGKとなる。
ペナルティエリア、特にゴールエリア内で力を発揮するタイプの選手となる。
ただ、今シーズンのサッカーを継続するとなるとペナルティエリアを飛び出すことも求められ、足元の技術やキックの精度も必要となる。
大学進学後のプレーも映像で何度か見たが、前に出ることを躊躇する場面や足元の技術に不安を見せる場面も見られた。
現状、来シーズンいきなりポジションを掴むことは容易ではないかと思う。
特にGKというポジションは1つしかなく、コンバートできるポジションでもない。
だが、一度ポジションを掴めば簡単に明け渡すことが無いポジションでもあり長くチームに在籍する可能性が高いポジションでもある。
同じように大卒で加入した岡西宏祐は今シーズンが9年目のシーズンであるが、昨シーズンまでは出場機会をほとんど得ることが出来ていなかった。
GK以外のポジションで8年ほぼ試合に出ず、チームに残り続けられる選手はいないと言っても過言ではなくGKというポジションは息の長いポジションと言える。
じっくり自身の課題と向き合いながら足りないところを補い、ポジションを掴んで欲しい。
これまでアカデミー出身の選手は大きな活躍を見せた選手はおらず、早い段階でチームを去る選手も多かった。
GKとしては初めてのアカデミー出身選手となるが、これまでの先輩を越える活躍を見せてアカデミー出身者を引っ張る存在となって欲しい。

3.最後に

私自身4年間待ちわびた帰還となった。
加入が発表された瞬間から来シーズンは山内のユニフォームを買おうと決めた。
Jリーグの舞台は簡単なものではないはずだ。
それでもアカデミー出身選手が甲府で活躍することができれば後に続く選手も増えていくだろう。
過剰な期待は掛けない。
だが、毎週末当たり前にゴールマウスを守る姿が見られればと願っている。
がんばれ康太!!

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