ライバルチーム紹介①
新体制発表を行った順にライバルチームを見ていこうと思う。
1回目はロアッソ熊本。
昨シーズンは大木武監督の元でJ3優勝を果たし、4シーズンぶりのJ2の舞台となる。
1.移籍
補強の中心となったのはJ3の実力者と大学生。
岐阜から三島と粟飯原を獲得しているが、いずれも大木監督が岐阜で指揮を取っていた時の選手となる。
また、鹿児島からはイヨハ理ヘンリーと田辺を獲得した。
イヨハは広島からの期限付きとなるが、左利きでビルドアップに長けた選手であり重宝するのではないか。
田辺は河原の代わりとなる選手がいなかった中でJ3から補強する上で最適な選手と言えるだろう。
河原との共存も可能であり、DFラインでもプレーできる柔軟性もあるだけに貴重な戦力となるはずだ。
補強の目玉は広島から加入した増田であろう。
J2では実績のあるGKは昨シーズンの守護神である佐藤優也を刺激する存在となる。
大学生ではインカレ優勝を果たした駒澤大学から加入した江崎と土信田が注目となる。
江崎は地元熊本出身の選手であり、土信田は関東大学サッカーリーグとインカレで得点王を取った実力者となる。
福岡大学から加入した阿部は途中出場ながら既に昨シーズン試合に出場しており、仙台大学から加入した藤田もベンチ入りは経験しているだけにチームに馴染むのは早いだろう。
一方で昨シーズンの主力を引き抜かれてもいる。
ルーキーながら左のWBで存在感を示した岩下が柏レイソルへと移籍した。
抜けた穴は大きく埋められるのかはポイントとなりそうだ。
同じく引き抜きにあったターレスだが、期限付きでの残留が決まったことは安心材料だ。
高卒ながらJ3で活躍を見せ、名古屋が目を付けたが初挑戦のJ2でどれだけ活躍できるのかは楽しみとなる。
昨シーズンは振るわなかったが、J3で2桁得点は計算できる浅川を契約満了にした穴も埋まるのかは気になる点でもある。
2.陣容
昨シーズンのベースとなったシステムに当てはめてみた。
バランスが良くないなというのが率直な感想である。
そのため、システム変更も考えられるが本格的な始動前なのでこれをベースに見ていきたい。
【GK】
昨シーズンの守護神佐藤と新加入の増田の一騎打ちと予想している。
現時点では昨シーズンも含め、甲府時代にも大木監督の元でプレーした佐藤がリードしているかと思うが安定感は増田の方があるため増田を起用する回数が増えると考えた。
【DF】
昨シーズン主力としてプレーした選手の引き止めに成功した。
一方でバックアップ1番手であった小笠原を放出したが、昨シーズン終盤J3で活躍を見せていたイヨハとルーキーの阿部で穴埋めを図る。
黒木を除けば25歳以下と若い選手も多いため、成長にも期待がもてる。
また、中盤に名前を載せた田辺もDFラインでプレーできる。
【MF】
中央は層が最も厚いポジションと言える。
昨シーズンは河原の代わりとなる選手がいなかったが、田辺は代わりだけでなくポジションを奪える実力者である。
また、ターレスが残留し大木監督の元でプレーした経験もある三島を加え、ルーキーも複数加入したことで昨シーズンから補強に成功したと言える。
一方で気になるのはサイド。
昨シーズンは主に上村と岩下が務めていたが、岩下が移籍し上村のバックアップを務めていた水野も移籍した。
代わりに粟飯原を取ったもののWBでのプレー経験はあまり多くはない。
コンバートあるいはシステム変更は行うだろう。
【FW】
エース高橋が残留したが、得点を期待できる浅川は放出した。
代わりに駒澤大学から土信田が加入したが、J3で実績のある浅川と比べると計算は立てづらい。
だが、土信田は大学サッカーでは決定力を示していただけにJ2に順応できると楽しみな存在でもある。
FWも伊東を除けば若い選手が多く、伸びしろは残している。
3..あとがき
初めて他のチームについて書いてみた。
Jリーグの試合はたくさん見ており、J3もチェックはしていたが控えの選手の情報はなかなかわからないため苦労した。
熊本サポーターの方が見ていたら違う箇所等指摘してただけるとありがたいです。
J2を戦う上で現時点では厳しいのではないかと感じた。
現状は残留争いではないかと思う。
だが、河原やターレスはJ2でも存在感を示せる実力者であり若い選手も多いだけにきっかけを掴めば面白い存在となりそうだ。
甲府サポーターとしては大木さんと対戦できること、小瀬に戻ってきてくれることが待ち遠しい。
個人的にも大木ヴァンフォーレが無ければヴァンフォーレにのめり込んではいなかったと思うので大木さんには感謝してもしきれない。
あの当時に熱量を吉田達磨監督は作れる監督であると思っているので、今シーズンは楽しみである。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。