新戦力紹介⑧
8回目の今回はブルーノ パライバ選手。
ブラジルのフィゲイレンセFCから加入した選手を紹介したい。
1.経歴
ブラジル出身で27歳の選手。
加入内定のリリースを見ると2014年よりブラジルのクラブを渡り歩いてきている。
出場歴等は2019年以降のものしか見つけ出すことはできなかったが、以下のサイトを参考にまとめてみた。
今シーズンは3部リーグでプレーをしていたが、その前の2シーズンは2部リーグでプレー。
ブラジルでのキャリアで考えてみるとリラよりも高いレベルのリーグでプレーしてきたが、加入直前のシーズンに関してはリラが同じ3部リーグで18試合11ゴールと得点を量産していたのに比べると見劣りはしてしまう。
また、初めての海外挑戦ということも不安要素と言えそうだ。
一方でフィゲイレンセFCから加入した選手は過去にドゥドゥやリンスがおり、所属元は安心できるチームでもある。
2.特徴
ポジションはCFとなる。
今シーズンリラが主に務めたポジションであるが、リラは加入前にはサイドでのプレー経験があったのに対しパライバはCF以外でのプレー経験は無いようだ。
実際に見たことは当然無いのでYou Tubeで動画を探してみた。
結果、2019年以降3年分のハイライト映像を見つけたのでご覧ください。
映像を見る限りではパライバの最大の特徴はクロスに合わせるのを得意としている点か。
身長を活かした豪快なヘディングはあまり無いが、頭に当てる上手さはありボレーで合わせることも上手い。
リラがニアサイドでコースを変えるのが得意なのに対し、パライバはファーサイドでも勝負できるタイプである。
また、スピードもあり前への推進力もあるだけに相手のDFラインの背後へ抜け出しての得点にも期待ができそうだ。
この点はリラが苦手としていた部分でもあるだけに使い分けだけでなく、共存もできるのではないか。
得点以外ではポストプレーにも期待ができそうである。
身体の強さを活かしてドシッと構えるポストプレーではなく、足元の柔らかさや身体のしなやかさを活かすことを得意としている。
ポストプレーで起点となり味方に前向きな状況でボールを渡すだけでなく、ラストパスも出せるだけに長谷川や鳥海、宮崎といった選手との相性も良さそうだ。
また、PKにも期待が持てる。
ディエゴオリヴェイラ(FC東京)のような蹴り方は特徴的であり、PKからの得点にも期待したい。
この映像だけでは継続性については定かではないが、プレスバックからボールを奪う場面もあるだけに献身性もある選手なのだろう。
ストライカーのハイライト映像に守備の場面が映ることは少ないだけに頻繁に行っているのかもしれない。
一方で気になる点は長身の選手でありながらロングボールのターゲットとなっている場面が少ない点。
相手と競り勝つ場面はあまり無く、ヘディングのシーンでもフリーの形が多い。
フィジカルを武器とするタイプではないのかもしれない。
だが、ブラジルのDFよりは日本のDFの方がフィジカルは劣ると考えられるためJリーグでは問題が無い可能性もありそうだ。
また、駆け引きから相手の逆を突くことを得意としているタイプでも無さそうだ。
三平のようなしたたかさが身に付くとストライカーとして恐さが増すだろう。
先程の映像は上から順に新しくなっているが、徐々にプレーの幅が広がっているように感じる。
また、得点のパターンも増えているだけに27歳ながらまだまだ伸び代がある選手だろう。
新たな環境で化ける可能性もあるのではないだろうか。
掘り出し物となる可能性は大いに秘めている。
甲府でプレーしたFWで考えてみるとラファエルに機動力を足したイメージが近いかもしれない。
3.最後に
入国規制もあるだけに合流がいつになるかはわからないが、コンディションが上がれば楽しみな選手である。
リラ、三平がいるだけにコンディション作りをする余裕は今シーズンのリラよりは多く取れるだろう。
あとは環境にどれだけ馴染めるか。
チームとして大事にサポートしてあげて欲しい。
パライバが得点を量産するようだとリーグ屈指の破壊力を持った攻撃陣になれそうだ。
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