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ライバルチーム紹介㉑

最後となる21回目は大分トリニータ。
J2降格となり、片野坂監督が退任し新たに下平監督を招聘。
天皇杯で決勝進出したチームは1年でのJ1復帰を目指すシーズンとなる。

1.移籍

まずはJ2降格となった中でほとんどの主力を引き留めることに成功した。
唯一エンリケトレヴィザンがチームを去ったが、元々期限付き移籍での加入であったことを考えると致し方無い面もあるのではないか。
だが、バックアップメンバーとして計算が立つポープウィリアムと長谷川が抜けたことは痛い。

一方で獲得した選手を見てみると長谷川の代わりとしてエドゥアルドネットを獲得。
J1でもトップクラスであった選手の獲得は穴埋めどころかプラスとなる補強だ。
伊東や中川と実力者の獲得にも成功し、選手層は厚みを増した。
また、最大の注目はサムエル。
Jリーグ初挑戦となるが、どこまでのプレーを披露するのか楽しみとなる。
だが、エンリケトレヴィザンとポープウィリアムの代わりを獲得できていない点は気になる。

2.陣容

片野坂前監督がベースとした形と下平監督が横浜FCで多く用いた形の2パターンを用意した。
どちらの形もあり得るように感じるだけに相手によって使い分けることもありそうだ。

【GK】
守護神の高木が残留。
昨シーズン天皇杯で見せたパフォーマンスを披露できるか。
2番手であったポープが移籍し、期限付きで移籍していた小島がそのまま新潟に完全移籍となりバックアップは不安となる。
吉田は移籍後リーグ戦の出場は無いが、プロ1年目に群馬で見せた活躍を見せられるか。

【DF】
3バックか4バックかによって異なってくるが、柱となる選手が誰になるのか注目だ。
天皇杯で見せたパフォーマンスを出せるなら中心はペライラとなるだろう。
三竿と小出はCB、SB共に戦力として計算が立つ。
上夷や坂と実力者もおりCBは良い選手が揃っているが、気になる点を挙げるとするとサイズ不足か。
左サイドは3バックか4バックに関わらず中心となる選手は変わらないだろう。
昨シーズンは香川が多くの試合に出たが、野嶽や高畑も実力者でありポジション争いは熾烈となりそうだ。
右サイドには伊東を獲得。
3バックなら増山、4バックなら小出が中心となりそうだがこのポジションの層も厚い。

【MF】
ボランチにはエドゥアルドネットを獲得した。
中心となるのは下田かと思うが、J1クラスの陣容となっている。
下田とエドゥアルドネットを並べなかったのは左利きで重なるためであるが、併用も充分可能ではないか。
相方には小林を予想した。
経験豊富な選手であり、安定した活躍が見込める。
3バック時のシャドーには多くの選手を抱えている。
町田と渡邉を中心に新加入の中川や大分移籍後は本領発揮できていない野村、小林と実力者は多い。
ベテランの梅崎も貴重な戦力だ。
4バック時のサイドも人材豊富であり、増山や井上もポジション争いに加わってくる。

【FW】
FWの中心は長沢か。
1トップか2トップかによっても変わってくるが、総合力では一歩リードか。
呉屋や伊佐もポジション争いのライバルとなるだろう。
特に呉屋は得点王を取れるだけの決定力は持っているだけに力を発揮できるか注目だ。
2トップとなると渡邉や中川、町田も争いに加わってくるかもしれない。
初のJリーグ、合流時期が未定と不確定要素が強いがサムエルに掛かる期待も大きいだろう。

3.あとがき

今回は大分トリニータについて書いてみた。
J2を中心に見ていたとはいえ、J1も多く見ていたつもりだったがやはり他チームのことはなかなかわからず、難しいと感じた。
大分サポーターの方、間違っていたら申し訳ありません。
違っている点等ありましたら教えてくださると嬉しいです。

昨シーズンの主力はほとんど残し、補強も上手くいったと言える。
各ポジションに実力者を揃え、昨シーズンまでのサッカーを継続でき、昇格の実績もある監督の招聘にも成功した。
自動昇格は現実的な目標と言えるが、不安要素はルヴァンカップ。
過密日程の中でルヴァンカップを戦わなくてはいけないことはマイナス要素であり、それに合わせ選手の数も多くなっている。
出場時間が少ない選手のマネジメント含め、下平監督に掛かるところは大きい。
一丸となって戦えればJ1は見えてくる位置にいることは間違いない。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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