ライバルチーム紹介⑤
5回目はファジアーノ岡山。
木山新監督を迎え、昨シーズンの堅守に加えて得点力を増し昇格争いに加わりたい。
また、ヴァンフォーレにとっても開幕戦の相手でもあり気になるチームである。
1.移籍
補強の目玉は昨シーズン京都サンガFCのJ1昇格に大きく貢献したヨルディバイス。
守備だけでなく、ロングフィードや攻撃参加と攻守両面で主役となれる選手の加入は岡山にとっては大きな補強となる。
また、同じCBには栃木SCでキャプテンを務めていた柳も獲得した。
バイス同様、空中戦に強く得点力もある選手なだけに守備だけでなく攻撃での貢献度も高そうだ。
昨シーズンから強化したいポイントとして得点力が挙げられる中で、CBにセットプレーから得点を期待できる選手の獲得だけでなく前線に外国籍選手を加えて強化を図った。
韓国の年代別代表歴のあるハンイグォンとガンバ大阪からチアゴアウベスを獲得。
ハンはJリーグに馴染めるか、チアゴは怪我による離脱が多い選手である点は不安要素ではあるがフィットするようだと岡山の得点力不足解消の兆しは見えてくる。
また、清水エスパルスからは実力者の河井をボランチに加えている。
新卒の選手も実力者を加えている。
特に注目となるのは佐野航大か。
町田ゼルビアの佐野海舟の弟だが、昨夏には米子北のインターハイ優勝に貢献。
プロの舞台でも兄に負けない活躍が期待される。
一方、主力の放出も多くあった。
リーグ2位の堅守を支えた安部と井上のCBコンビが共に抜けた。
中盤でも白井、石毛といった主力も移籍している。
最も痛かったのはチーム内得点王であった上門の移籍。
昨シーズン得点力不足に苦しんでいた岡山にあり、13ゴールとチームの1/3もの得点を挙げた選手が抜けてしまった。
だが、GKの梅田を引き留めることには成功している。
2.陣容
昨シーズンをベースに442に当てはめてみた。
木山監督は仙台では4バックベースではあったが、山形や愛媛では3バックを採用していたため併用も考えられる。
キャンプでは433を採用している様子。
【GK】
清水エスパルスから期限付きで加入し、昨シーズンゴールマウスを守った梅田が期限付き延長となった。
経験豊富な金山も残留しており、昨シーズンの水準を守ることができた。
長年チームを支えた椎名がチームを去ったが、新たに高卒ルーキーの谷口を加え将来性も手にした。
【DF】
昨シーズンリーグ2位の堅守を支えた安部と井上がチームを去ったがバイス、柳と昨シーズンJ2で活躍した選手を迎え入れた。
タイプ的に被る点は気になるが、J2屈指の個人能力を持ったコンビの連携が深まれば失点が減る可能性もある。
SBは昨シーズンのメンバーを残しているだけにルーキーの本山が活躍できると昨シーズン比でプラスとなる。
【MF】
白井、パウリーニョが抜けたボランチには河井を加えたが関戸の復活が無ければ層は薄くなってしまう。
佐野航大の成長も楽しみである。
アンカーには喜山や本山を試している模様。
ルーキーの本山は本職のSBではなくアンカーでの起用を木山監督は考えている様だ。
また、オーストラリア人選手のステファン・ムークもまだ発表は無いが加入は決まっているようだ。
2列目は石毛がチームを離れた。
シーズン途中に加入し、6ゴールとチーム2位の得点を挙げていただけに痛手である。
代わりにハンイグォンと田中を加え、野口や松木が期限付きから復帰したが石毛のような活躍ができるか注目となる。
また、チアゴアウベスや白井と新たに獲得したFWもWGでの起用が見込まれる。
【FW】
エース上門の抜けた穴は埋まったとは言い難い。
オーストラリア代表のデュークが開幕からいることは昨シーズンとの違いではあるが、デュークも得点を量産できるストライカーではないため怪我がちなチアゴの活躍が無ければ得点力不足に苦しんだ昨シーズンよりも苦しくなるかもしれない。
若手の川本が昨シーズンに続き、清水エスパルスから期限付きで残ったため川本の成長に期待が集まる。
3.あとがき
今回はファジアーノ岡山について書いてみた。
やはり他チームのことはなかなかわからず、難しいと感じた。
岡山のサポーターの方間違っていたら申し訳ありません。
違っている点等ありましたら教えてくださると嬉しいです。
昨シーズン終盤の岡山はリーグで最も嫌な相手であったかもしれない。
事実、岡山に負けたことは昇格を目指す上で痛かった。
そのチームから有馬監督、阿部と井上のCBコンビ、白井や上門、石毛と違いを作れる選手が抜けたことは大きなマイナスである。
だが、獲得した選手もJ2屈指の実力者が何人もおり違った意味での恐さもある。
連携が深まれば間違いなく、嫌な存在となりプレーオフ争いにも加わってくる可能性は高い。
デュークは代表、ハンは来日時期が未定ということもありチーム作りが後手に回るようだと開幕戦で対戦できることは幸運となる可能性もある。
感染状況にもよるが、開幕戦岡山に行きたいと考えている。
開幕が楽しみだ！
最後までお読みいただき、ありがとうございました。