ポルシェのタイヤ交換と情熱の焼肉
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タービン交換車両を手に入れよう!
土曜日はいつもより少し賑やかだ。今日は特に来客が多く、作業場の活気が増していた。待ち作業としてオイル交換やマフラー交換を淡々と進める合間に、AE86の車検見積もりの作成に取りかかる。旧車ならではの注意点を頭に入れつつ、細部まで丁寧にチェックしていく。この手の車はオーナーの愛着も深く、それに応えるために慎重さと正確さが求められる。
一方で、スイフトスポーツのチューニング作業も平行して進行。まずはDefiの追加メーターを取り付け、オーナーがエンジンの状態をリアルタイムで把握できるようにする。その後、ECUを弊社のtarget230から最新バージョンのtarget250へとバージョンアップ。target250はタービン交換を前提に設計されており、加えて補器類のアップグレードやクラッチ交換も必要となる。作業のハードルは決して低くないが、それだけに完成後の手応えは大きい。今回はオーナーの要望で、beforeとafterのパワーチェックも実施する予定だ。さらにインタークーラーの交換も含まれているため、作業内容は盛りだくさん。しかし、何とか週末のセントラルサーキット遠征に間に合わせたいと思う。
営業終了後、自分の愛車ポルシェに手を掛ける時間がやってきた。これまで履いていたシバタイヤは、コストパフォーマンスが良く、そこそこのグリップも期待できるが、如何せんロードノイズが酷すぎた。走行中の不快感が日々募り、とうとう交換を決意。シバタイヤは、免許取りたてでお金に余裕がなかった頃、毎週峠やサーキットに通っていた自分にはぴったりだったかもしれない。しかし、今の自分には「そこそこ」では物足りない。次のタイヤには安定のピレリを選んだ。
このタイヤ交換には、新人が仕事終わりにも関わらず残って手伝ってくれた。彼は自分の勉強のためにも作業を買って出てくれたのだ。普段、効率を重視して一人で進めることが多いが、こうして新しい意欲に触れると、少し気持ちが引き締まる思いがする。作業が終わった後、感謝の気持ちも込めて「一緒に飯でも行くか」と誘い、2人で焼肉を食べに行った。
肉を焼く手を動かしながら、改めて彼の熱意に応えられる存在でありたいと思った。忙しい中にも、そんな心地よい充実感を感じた土曜日だった。
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