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予防と過剰の狭間で揺れる整備の判断

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今朝も、積み重なった見積もり作成や事務作業に追われ、机に向かう。朝の光が窓から差し込む中、時間は淡々と過ぎていき、気づけば午前が終わろうとしていた。結局、昼過ぎまで事務作業に取り組み、ようやく手が離れた。

近頃の見積もりの傾向として、チューニングの依頼に加えて、予防整備やリフレッシュを求める声が増えているように感じる。特に、多くのパーツにわたる大規模なリフレッシュ作業や、まだ問題が発生していない部分の整備を希望するお客様も少なくない。愛車への思いが伝わってくるからこそ、どこまで手を加えるべきか、慎重に見極める必要がある。

壊れていない部品を先回りして交換する
――それが「予防整備」として正しいのか、あるいは「過剰整備」となってしまうのか、その境目は微妙だ。何もせず故障を迎え、後悔することもある。その場合余計な手間と費用をかけてしまうことになる。こうした判断を迫られるとき、経験と知識が頼りになる。

お客様の希望に対して、交換を進めるべきか、見送るべきか、あるいは強化パーツを使うべきか、常に慎重に考え、最善のアドバイスを提供する。それでも、時には厳しい現実を伝えなければならない瞬間もある。しかし、愛車を大切にするオーナーたちの気持ちに寄り添いながら、真実を伝えることこそが私の責務であり、その一言一言に、日々の責任と誇りが込められている。

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