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緊急対応とメンテナンス、カーライフを支える現場の一日
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今朝の営業開始前は、タイムアタックで使用したタイヤの取り外し作業からスタート。ただ外すだけではなく、摩耗具合やサイドウォールの状態を細かく確認しながら進めていく。タイムアタック用のタイヤは、ただ溝が減るだけではなく、熱の入り方やサイドのダメージの蓄積が顕著に現れる。どの部分がどれくらい削れているか、ヒートサイクルの影響がどれほど出ているかを分析し、次回のセットアップに活かすための情報を蓄積していく。この積み重ねが、結果的に次のタイムに影響してくる。
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土曜日の今日は、営業開始直後から来店が相次ぐ。特に今日は代表のお客さんが重なり、慌ただしい状況だった。お客さんの貴重な時間を無駄にしないよう、私も対応に入り、スムーズな進行を心がける。限られた時間の中で適切に動くことで、お客さんのストレスを最小限に抑えることができる。特に遠方から来る人も多いので、「待たせない」というのは重要なポイントだ。
作業の方は、JZA80スープラのタイミングベルト交換の続きに取り掛かる。分解が進むにつれ、追加部品も確定。今回の大物はマグネシウム製のカムカバー。経年による腐食が進行し、穴が開く寸前だった。幸い、廃盤にはなっていなかったので新品を手配することに。せっかく交換するなら、見た目も進化させたいところ。カムカバーの塗装も検討しながら進める。オリジナルの質感を活かすか、それともアクセントを加えるか。決めるのはもう少し後になりそうだ。
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スープラの作業の合間にはRX-8のオイル交換も実施。この車両は数年前に新品エンジンへ載せ替え済み。ロータリーエンジンはオイル管理がすべてと言っても過言ではないため、オーナーもこまめな交換を欠かさない。長く乗るためには、こうした細かなメンテナンスが必須。定期的に見ている車だからこそ、コンディションも把握しやすい。
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夕方になり、スイフトスポーツのクラッチマスターシリンダーからフルード漏れを発見。このままではクラッチの操作ができなくなるため、緊急で車両を預かることに。今回はたまたま漏れを発見できたため、不幸中の幸いだった。こうしたトラブルは、早期に気づけば大事に至らないことが多い。修理中の代車として、自社で運営しているレンタカーを手配。急な故障時でもすぐに対応できるのは、レンタカー業務を行っている強みでもある。万が一、自走不可になった場合でも、任意保険のレンタカー特約が使えることを説明し、オーナーにも安心してもらうことができた。
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今日もビークルフィールドは、単なるチューニングショップではなく、カーライフ全般のサポートを行う場所として動いていた。速さを追求する場面もあれば、車を長く乗るためのメンテナンス、突然のトラブルへの対応まで幅広くこなす。どんな場面でも、お客さんが安心して車に乗れるようサポートすることが、自分たちの役目だと改めて感じる一日だった。