見出し画像

Sタイヤという選択:攻める意志を形にする

X(Twitter)も気まぐれで更新中!
下のプロフィールのリンクからチェック!

今朝は営業開始前の静かな時間を使って、今シーズンのポルシェのタイムアタック準備に取り掛かった。新たに届いたアドバンのSタイヤA050をホイールに組み付ける作業だ。最近のラジアルタイヤは驚くほどのグリップ力を持ち、多くのオーナーが選ぶ定番だが、今回はあえてSタイヤを選択した。その選択の裏には、自分自身の挑戦と、新しい一歩を踏み出したい思いがある。今年は攻める年にしたい。そして、ビークルフィールドの若手も勢いがあると見せていきたい。今のところ後に続く者がいないのが残念だ。

使えるものは使う、出来ることからやっていく

午前中は、ひたすら見積もり作成に追われた。新人メカニックが提出してくる点検報告をもとに、的確な見積もりを作成し、オーナーとの打ち合わせに進む。また、自分の担当している作業でも追加が発生すれば、すぐに見積もりを作成し、オーナーの要望を聞きつつ内容を確定していく。フロント業務とメカニック業務を兼任しているため、ただ作業に集中するだけではなく、他のメカニックたちの進捗状況も把握する必要がある。正直忙しいが、複数の作業が同時に動いていくこの感覚には、一種の高揚感がある。

午後はGTOのタイミングベルト交換の続きを行った。このGTOのオーナーは数年後にエンジンやミッションを下ろして大掛かりなメンテナンスを計画しているため、今回は緊急性のある部分とタイミングベルトの「ついで作業」のみに絞ることにした。しかし、この「ついで作業」も侮れない。タイミングベルトだけを交換して終わり、という作業が他店では主流かもしれないが、弊社ではテンショナーやウォーターポンプ、カムシール、クランクシールといった周辺部品のリフレッシュを徹底して行う。特に今回は、シールのハウジングとヘッドのすき間からオイル漏れのリスクがあるため、この部分にも手を入れる必要があった。古い車を愛するオーナーの想いに応えるためには、細部への目配りが欠かせない。

シール交換
V型エンジンなので時間がかかる

作業中、廃盤部品に直面することも多かったが、解決策を探る過程もまたやりがいだ。オーナーとの打ち合わせを重ね、「全部交換する」という安易な提案ではなく、現状と今後の計画に基づいた最適解を模索していく。

ウォーターポンプも交換

今日はほとんどGTOに向き合う一日だった。明日はEJ20エンジンの分解作業を進める予定だ。今日も大忙しだったが、振り返ると、こうして手を動かし続ける日々そのものが、自分の存在価値を確かめる時間になっている気がする。明日もまた、一歩を進めていきたい。

いいなと思ったら応援しよう!