サーキット直結の走りを試乗で体感、GRヤリスの一日
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タービン交換車両を手に入れよう！
土曜日は、いつものように多くの来客で賑わう一日だった。今日も整備やカスタムを終えた車両をオーナーのもとにお返ししつつ、新たな入庫がいくつも重なり、慌ただしくも充実感のある時間を過ごした。
特に印象に残ったのは、サーキットで激しいタイムアタック争いを繰り広げているGRヤリスの整備だ。この車両には、エンジンオイル、ミッションオイル、トランスファ、デフオイルの交換を行ったのだが、オーナーがタービン交換にも興味を持っていたため、弊社のタイムアタック用デモカーであるGRヤリスを試乗していただくことになった。
助手席に同乗して感じたのは、サーキットで戦うドライバーの技量の高さだ。加速時のペダルワークや減速のタイミング、そしてコーナリング中のステア操作に無駄がなく、助手席からでもその経験値の深さがはっきりと伝わってきた。こうしたスキルを持つオーナーが、私たちのチューニングに興味を示してくれるのは、チューナー冥利に尽きる。
弊社では、スイフトスポーツやGRヤリスといったデモカーをナンバー付きの合法仕様で所有しており、試乗が可能だ。この日は特にGRヤリスの仕上がりを気に入っていただけたようで、カスタムの提案に手応えを感じられる時間となった。
すでに緊急入庫していた車両の中でも、ミッション不良で運転が難しい状態だったスイフトや、クーラント漏れが深刻だったWRXの修理を無事に終え、オーナーへ納車することができた。どちらもトラブルの影響で日常生活に支障をきたしていた車両だけに、迅速かつ確実な対応が求められたが、丁寧に作業を進めることでオーナーからも感謝の言葉をいただけた。こうした緊急対応の場面はプレッシャーも大きいが、納車の瞬間にオーナーの安心した表情を見られるのは、この仕事ならではのやりがいだと感じる。
さらに、ステアリング交換を依頼されたスイフトや、昨日から進めていた予防整備中のスイフトも作業を完了し、少しでも早くオーナーに安心を届けることができた。
そんな忙しさの中でも、デモカーの試乗やカスタムの提案といった「攻め」の場面に携われるのは、この仕事の醍醐味だ。車両を通じてオーナーの期待に応え、さらに次の可能性を示していくことは、何にも代えがたいやりがいを感じさせてくれる。
気づけば、時計の針は夕方を過ぎ、1日が一瞬で過ぎ去ったようだった。年末が近づくにつれ、整備やカスタムの依頼も増えるだろうが、このペースで一つひとつ丁寧に向き合いながら走り切りたいと思う。年末まで、さらに気を引き締めていきたい。