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走りの楽しさを知ることが整備士を磨く

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定休日明け、最初の作業は、休み中に引き取りを行ったGRヤリスの加速不良の点検から始まった。
巷ではチェックランプが点灯しないまま発生するこの加速不良が「謎のトラブル」とされているが、弊社では原因を特定しており、修理方法も完全に確立している。今回も迅速に対応し、修理を完了させた。

午後からはサーキット仲間のGR86が入庫。予定していたエンジンオイルとミッションオイルの交換に加え、オーナーから「ハブボルトが折れてしまった」との報告が入り、急遽お預かりすることに。点検を進めると、リアブレーキパッドの残量もかなり少なくなっていることが分かった。オーナーはほぼ毎週サーキット走行を楽しんでおり、ハードな走行が車両に与える負担が確実に現れている。こうした車両は一般的な点検以上に注意を払う必要があり、整備士としての目をさらに光らせる場面だった。

依頼された箇所以外も目を光らせる

夕方には、同じくサーキット仲間のスイフトスポーツ(ZC33S)が入庫。今回はホイールスペーサー取り付けに伴うハブボルトのロング化がメインの作業だ。

強度のあるスペーサー。デメリットも、ある

スイフトのオーナーとGR86のオーナーはともにサーキットでよくタイムを競い合う仲間で、こうした交流があることで車への熱意がより一層深まるのを感じる。一方で、私は峠や最高速といったストリートの走行も好きだが、最近はそういった走りを楽しむ仲間が少なくなっている。かつてのような走り屋文化が薄れていく中で、車種を問わず走りの楽しさを共有できる仲間がもっと増えてほしいと強く思う。

走り仲間、募集中

新人メカニック2人にはGR86とスイフトの作業を任せ、私はGC8のエンジン分解に集中した。昨年までは、エンジンオーバーホールや重整備をすべて一人で抱え込み、プライベートの時間まで作業に費やしていた。しかし、今年からは頼もしい仲間が増え、日々の業務を分担できるようになったことで、私はエンジン整備や重作業に専念できる環境が整いつつある。こうして効率よく作業を進められるようになると、手を動かす楽しさと共に、さらに品質を高めたいという意欲も湧いてくる。

新人による撮影
エンジン分解が進んでいる

今年は新たな仲間とともに、よりスムーズかつ精度の高い作業を実現し、去年以上に充実した一年にしたいと思う。車の魅力を伝え、仲間とのつながりを育む。そんな日々を積み重ねていくことが、今の自分にとって何よりの目標だ。

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