DIY整備の落とし穴:適当な作業が招く重大事故
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今日は朝からFL5の続きの作業を進める。今回のメインはブレーキパッドの交換だ。最近の車両は電動パーキングが主流となり、FL5も例外ではない。そのため、単純にキャリパーを外して交換するのではなく、診断機を使用して車両をメンテナンスモードにする必要がある。この一手間があるだけで、昔ながらのブレーキ作業とは異なり、専門知識と機器が求められる。交換作業自体はスムーズに進み、フルード交換とエア抜きまで終えたところで、一度作業は完了した。
しかし、今回はそれだけでは終わらない。追加作業として、ECUの書き換え、インタークーラーの交換、さらにはビークルフィールドカーボンウィングの取付けが依頼された。ここまでのカスタムを施すと、FL5はほぼデモカースペックと言っても過言ではない。この手の作業は手間もかかるが、完成したときの姿を想像するとワクワクしてくる。仕上がりが楽しみで仕方ない。
午後はZ34ニスモのホイールスペーサーの取付けに取り掛かった。フロントにはワイドトレットスペーサーを使用し、リアには7mmの厚めのスペーサーを選択。リア用にはワイトレの選択肢がなかったため、スペーサーを使うことになった。ここで注意したいのは、量販店で販売されている汎用スペーサーの品質だ。多くの製品は汎用性を重視しているが、その反面、肉抜き加工が多く強度が不足しがちだ。こういったスペーサーは、サーキット走行はもちろん、街乗りでも破損のリスクが高い。
さらに悪い例として、ハブにスペーサーを追加して、その上からワイトレを取り付けるケースがある。これは絶対に避けるべき行為だ。巷では、こうした整備不良が原因でタイヤが脱落し、歩行者を巻き込む事故が発生している。車好きとして、こうしたニュースを目にするたびに心が痛む。そして、その背後にいる整備士やDIY愛好家の安易な判断には怒りを禁じ得ない。
自動車整備という仕事は、単に車を直すだけではなく、人命を預かる仕事だ。その責任を軽視する者がいることに、同じ業界の人間として失望を感じる。整備のプロである以上、「適当」は絶対に許されない。それを守れない人間は、この仕事に関わるべきではないと強く思う。車に命を預けるユーザーの信頼を裏切らないためにも、今日のような作業には常に細心の注意と誠実さを持って臨みたいと思う。
FL5もZ34も、ただの「車」ではなく、それぞれのオーナーにとって特別な存在だ。その思いを裏切らないために、自分ができる最大限を尽くす。それが、整備士としての誇りであり、責任だ。