世界に一基だけのエンジンを作るためのクリアランス理論
今朝はGRカローラで通勤。ECUチューニング後の試運転も兼ねている。朝の冷え込みが厳しく、冷間始動や走行時のギクシャクがないかを確認する。その後、通勤路の渋滞の中で日常使いでのネガを探していく。結果として、渋滞ではノーマル同様の自然なフィーリングを維持しつつ、少し加速するとトルクの厚みが増して乗りやすく、楽しい仕上がりになっている。よくあるスロットルレスポンスを過敏にして乗りにくくなったECUチューンとは違い、弊社のチューニングは全開だけでなく、こういった部分もしっかりと合わせ込んでいる。
営業開始後はGTOとZN6の最終チェックを行う。ZN6のイグニッションコイルとスパークプラグの交換を新人に任せていたが、最終チェックはきちんと行い、必要があれば手直しを指示する。
その後、EJ20の部品注文に合わせて各部寸法を測定し、ヘッドやブロックに異常がないか確認してから加工屋へ依頼。今回のピストンクリアランスはオーナーの乗り方、ブースト圧、ピストンの種類(鍛造や鋳造)、ブロックの材質(アルミか鉄か)などを考慮し、オーダーメイドのように設定する。最近の車はサーキットでも全開時、減速時、コーナリング時で燃焼室温度が大きく変わるため、このあたりの調整が重要になる。
有料ページではピストンクリアランスの設定方法について詳しく記載する。
「ピストンクリアランスは街乗りなら狭め、サーキットなら広め」
これはよく聞く話だが、実際にはそんなに単純なものではない。
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