仕事に逃げる自由な一日

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左足首の痛みが数日続いている。いつもなら定休日にはウォーキングやトレッキングで汗を流すところだが、今日は無理をせず予定を変更した。朝の冷たい空気を背に、スターバックスのドアを押し開ける。いつものカフェアメリカーノと、ソーセージが挟まれた香ばしいパン――それが私の定番のモーニングだ。馴染みの味を楽しみながら、ゆっくりと一日を始める。

さっそくNEW上着を着ている

悩むのがめんどくさいから、いつも同じメニュー

特別な予定もない定休日、しかし空白の時間に耐えきれない性分が顔を出す。会社へ足を向け、手を動かすことにした。今日はチェイサーのラジエーター交換。これまで使われていたアルミ製のラジエーターは性能に物足りなさがあり、今回の交換で選んだのは信頼のおけるKOYO製。冷却性能を一段と高めるための一手だ。

いつものことだが新品は気分が良い

ラジエーターだけではなく、ファンのカップリングも新しいものに交換する。電動ファンへの変更も一度は検討したが、古い車には古い車なりの理にかなった方法がある。純正のカップリングファンを活かしつつ、シェラウドを移植。その際、わずかな隙間も見逃さず高密度なスポンジテープで埋める。小さな隙間から乱れる空気流が冷却効率を落とすのを防ぐためだ。目に見えない箇所にこそ、最良の仕事が宿る。

見落としがちな部品

隙間を埋めるためのスポンジ

綺麗

問い合わせも来客もない静かな会社。外の喧騒を遠くに感じながら、工具を手に持つ時間が心地よい。集中力が研ぎ澄まされ、細部にまで目が行き届く。効率を追求するだけでなく、車にとっても自分にとっても納得のいく結果を残せる。

エア抜きまで終わらしておく

地元を離れてからは遊ぶ相手もいなくなった。定休日という名の自由をどう使えばいいのか、少し戸惑う自分がいる。けれど、結局のところ、仕事に向き合うことが一番自然なのかもしれない。冷却性能が向上したエンジンルームを眺めながら、心の奥底で静かに満足感が広がっていく。