顔を覚えられた整備士の立ち振る舞い
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今日も、いつものように陸運局へ足を運んだ。1週間に1~2台のペースで車検をこなす中、この場所は私にとってすっかり馴染みの光景となりつつある。その証拠に、陸運局の職員やテスター屋のスタッフが私の顔を覚え、軽い冗談を交わすことが増えてきた。代車の車検を受ける際に「普通の車なんて珍しいね」と笑いかけられたり、落とし物をした際には、作業着のお店の名前を見ただけで、瞬時に渡してくれるようになった。これも長い付き合いの賜物だろう。しかし、顔を覚えられていることには感謝しつつも、いつどこで誰に見られても恥ずかしくないように、身だしなみや立ち振る舞いには一層の注意を払わねばならないと感じる。
特に陸運局で他の整備工場の方々を目にするたび、私は自分自身を律する思いを強くする。汚れた作業服のままお客さんの車に乗り込んだり、車窓から無造作に腕を出したり、カウンター前で邪魔になるような立ち話をしていたりと、私がお客さんの立場ならば、彼らに大切な車を預けたいとは思えない場面に何度も遭遇する。そんな彼らを横目に、私は自分の立ち振る舞いが、日々の仕事の一環として常に他人の目にさらされていることを自覚する。
先日も、私の黄色いポルシェを見かけたとき、親しげに手を振ってくれる方がいた。愛車もまた、日常の中で注目を浴びているのだと実感する瞬間だ。だからこそ、車は私の分身であり、私の誠実さや信頼を象徴する存在であることを忘れず、こまめな洗車を欠かさないよう心がけている。私の車を見た人が「この人に整備を任せたい」と思ってもらえるように、今日もまた、丁寧に愛車を磨いた。