Vocaloid × grooveを謳うイベントのオーガナイザーが語る「結局grooveって何なのか」

どうも、マックビーツです。
タイトルの通りです。

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①はじめに

grooveの定義に関するnoteを書くことは100%本意ではないです。(理由は後述します)

だけどgrooveという言葉が未知である方向けに、その感覚を構成する要素を言語化しているものがいくつかあるので、それを紹介しつつ、後半でDJプレイへの応用を展開します。

②grooveの語源

つまり語源となる直訳は「レコードの溝」です。CDに例えたら光、デジタルに例えると波形に当たる部分ですね。音が記録されている所。それが発展して音楽のリズム、ノリと言う表現になっているようです。

※余談ですが、海外由来のもの調べる時、日本のwikiと英語のwikiの直訳(簡単にできるので)を比べると面白いです。全然違う記事が出てくるので参考にしてみて下さい。

③歌詞で見るgroove

そして突然ですがポプテピピックの劇中歌であるこの曲、ご存知ですか。
「Let's pop together」ですがこれの元ネタをご紹介します。

EW&FのLet's Grooveですね。
「Let's groove tonight」と歌い出すこの曲、「さあ今夜グルーヴしよう」と呼びかけているわけですが、この楽曲の説明がぼんやりとgrooveという感覚を伝えてくれているような気がするので読んでみてください(10秒で読めます)

④grooveの意訳

grooveしないんだよね。

スコラ 音楽の学校 第二回 - 髙橋幸宏 (9:30)

grooveってのは、人間が快感に感じるリズムの部分なのかな。

スコラ 音楽の学校 第二回 - ピーター・バラカン (10:47)

どんなリズムにgrooveを感じるかは、生まれ育った場所や時代など、個人の経験によって異なります。

スコラ 音楽の学校 第二回 - ナレーション (12:34)

※両動画ともに全部見た方が絶対面白いですが、ボリュームあるのでいったん第二回でそれらしい発言だけを抜粋してみました。まずはその前後を見てもらうだけでも良いです。


つまるところ人間が感覚的に持っていた「ノレるリズム」を「曲が持つ要素」として言葉にしたのがgroove、と私は理解しています。
ただノリやすい曲は人によって違うから、一概にどんな音楽やリズムにgrooveがあるか、と定義付けることは難しいと。
冒頭で少し「言語化は本意ではない」としましたが、grooveはこういうものだから、もっとざっくりと、感じたままにgrooveとしてよいのではないか、と今は思っていて。
それ故の発言でした。

⑤DJイベントにおけるgroove

さて、ここまでの説明で本来grooveという言葉が「曲」や「リズム」という単位に対して使われる言葉だということは理解いただけたと思います。

だから私は当初、「Vocaloid × groove」というコンセプトのイベント名が大嫌いでした。
ざっくり言うと「しっくり来なかった」んです。
そもそもなんか的外れな表現だなって思ったし、grooveって言葉に対して一度でも真摯に向き合ったことがありますか?と聴きたくなるくらい熱高く嫌だったんです。実は。

でもgrooveという言葉の感覚は人によって違うから「それは違う」を納得してもらえる語彙を用意できなさそうだったし、当時ストリートダンサーとしてのブランディングも持っていた私は「めちゃくちゃセンスいいイベント名ですね!」としか言えなかった。
言葉尻一つ取り上げてギャーギャー喚いたところで何も良い循環は生まないですしね。

ただ困ったことに、回を重ねるごとにこのイベントに携わる人達を好きになってしまって。
このまま尖っていても仕方ないと思った私は、例えば「全然」て言葉が時代と共に意味を変えたように「自分の中でgrooveという言葉の解釈を広げよう」という意識に変えていこうと思ったんですね。

そして出来上がった
「DJイベントにおけるgroove」
という価値観が、結構自分自身の成長にもつながったので記していきます。

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