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緑の時は尊いと気づいて 20

「私は今日もむかい酒で〜っす!」
「迎え酒ね! 自分から向かってどーする!?」 ってか、迎えるな!
…と相変わらずな姪っ子Mも困ったもんだが、 姉も私も酒は強い。 血か? しょうがないな。
明るく楽しい酒だから、まっ、いっかぁ。
しかし、 この日本語ちょっと弱いのは、 これまた、私も同様である。夏かと思うくらい暑くて、半袖Tシャツでいいかと思う日があるかと思ったら、 翌日はどんより曇り空...と最近のお天気は、寒暖差が激しい。
雨がシトシト降って、ひんやり 寒いと、私の身体は、テキメンに反応する。
クターっとしてしまって、動けない。
「ヤダー。 この雨季みたいな雨。」
横にいる我が長男の冷やかな眼。 「梅雨ね。つゆ!日本は雨季って言わない。」
先日も、資源ゴミは週一回しか回収してくれないから、溜まってた段ボールを紐で結いてまとめてた。
元々、結構力ある方だったけど、この2年でめっきり筋力も衰えちゃったから、 これだけで、もう、ゼロゼロヒーヒーだ。
そこへ、 ピンポーン♪
「お野菜、お届けに参りましたー。」 と長男。
「なーんだ。今日来てくれるなら、やってもらえば良かったー。いーま、この段ボールしばき終ったとこぉ。」
ククククッ
???
「縛り終ったのね。段ボール相手に、テメェ!コノヤロー!ってシバいて、どうすんだよ!?」
てなことは日常茶飯事。 日本語は難しい。
それでも、
こんな私でも、この子達を育てながら働いてた当時、何故かジャカルタでは、働く年下女性達の姉として、年下男性達の、年上の彼女としてーーーここ!強調構文にしたい!
っが、早い話が"母ちゃん"として、仕事の話から恋愛の話まで、なんでも相談室だった。バツイチこぶ3レストランママの私が、ちょうどいい、軽く話せる相手だったのだろう。
そんな中の三十代半ばの働く女性達に私は言っていた。
「仕事も恋もいくつになっても出来る。 でも、出産、育児は、今しか出来な…くはないけど、大変になる。もしも、 あなたの未来図に子供がいるのなら、今、ちゃんと考えるべき。」
今の日本でこんなこと言ったら、セクハラ、パワハラと言われるのだろうが、 当時のジャカルタで女性は、各社ひとりずつしか駐在員にならない。皆、孤独で、仕事でもプライベートでも色々な悩みを抱えているのだ。
それでも、そうとは見せずに、仕事をバリバリやってる女性達だったので、 「会社をやめるのは、もったいない。休職すればいい。」と「戻れる状態になったら、戻れるセクションに戻ればいい。」 とアドバイスした。
そして、その多くが子供を産み、また、仕事に復帰している。
日本に戻った今、また、たまに会って彼女達の旦那の愚痴を聞くのもこれまた、楽しい。

日本に帰ってきて嬉しいのは
旬の野菜の美味しいこと!

気候のせいか、なーんかクラクラする。と言ったら、「あらそれって恋患いじゃない?」とK師匠。
恋患いねぇ、いいねぇ。したいなぁ。

しかし、最近 30代半ば、40代の子達と飲むと彼ら曰く、「恋のスイッチとかって、どこにあるんだか、忘れちゃいました。」
「一人の方が楽ちん。」
「何をポイントにこの人に決めるのかわからない。」などと言う。
人間の寿命も延びて、ライフスタイルも変わって、どう生きようと勝手だし、本人がハッピーならそれでいい。そう思う。
ただ、一つ。
まだ若い君達が気づいていないことを、お節介ながら言うと…恋も仕事も元気なうちに、いっぱい、やれるだけやっときなさい。
明日、自分が生きているという自信がないのに「あなたが大好き!」とは言えない。
「この仕事任せて下さい!」 なんて無責任なことは、言えない。失敗したっていい。「ごめんね。」と言える明日があるうちに。
「もう一度チャレンジさせてください。」と言える明日が明日があるうちに。
恋も仕事も、明日の自分があるから出来ることだ。それが出来るって素晴しいこと。それを知ってほしい。今なら、大好きって言えるんだよ。明日の自分がないかもしれなくなったら、もう言えない...だから、今のうちに、ちゃんと言っておこう!

今だから言えるんだよ

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