生徒がどうしたら成績が上がるかにちゃんと向き合う【獣医専門予備校VET】
こんにちは。獣医専門予備校VETのながめです。
この前、私が担当している数学の授業中「三角形の5心」すなわち内心・外心・重心・垂心・傍心の名前と各性質が覚えられないと困っている生徒がいました。
彼は何度も暗記を試みましたが、5つがどれも似たり寄ったりに感じられて、うまく区別がつかなかったのです。
三角形の5心は、獣医学部の入試は非常に重要で、知らないとそもそもの問題が解けない問題がちらほら出題されるのです。
そこで違うアプローチを試みました。それは「丸暗記」ではなく、「説明させる」という方法です。
彼に対して、それぞれの「5心」がどの部分を示しているのか、そしてその性質が何であるのかを詳しく説明する「授業」をやるようにお願いしました。
生徒役は、私ながめと彼の友人です。
彼は最初戸惑いながらも自分なりにそれぞれの内心・外心・重心・垂心・傍心についてノートに図を書いてまとめはじめました。
「説明する」ためには、上辺の知識だけでなく、より深い理解が必要になります。なのでその生徒は作図をしたり「なぜそうなるのか?」という理屈を考えていました。
結果、混乱していたそれぞれの特性を整理できたようでした。そして授業中に行われた「授業」では彼が無事に「三角形の5心」を正確に説明することができました。
VETでは、このような一方的な学習ではなく、生徒自身が主体的に考え、理解し、説明することで深く学習するというアプローチをすることも多いです。
その結果、生徒たちは単に情報を記憶するだけではなく、自分自身の言葉で理解し、説明できるようになります。
実際授業をしてもらった生徒は「すごく頭の中が整理されて覚えやすかった」という感想を話してくれました。
これは、ただの学問をこなすだけではなく、生涯学習に必要なスキルを身につける上で非常に価値のある経験であるとも考えています。
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