見出し画像

北米獣医師免許試験・備忘録28、試験当日

最初の試験であるBCSEを受けてきたと言うと『何人ぐらい受験生が来てたんですか?』と聞かれるのですが、試験の運営方法自体が、私も初めて体験するものだったので、何と答えてよいのかわからないという事態が発生しました。そんなことなので、とりあえず順を追って説明します。

2013年12月9日、午後4:00 試験会場到着。試験開始時刻は午後4:30からだったものの、試験当日の手引書に従い30分前に会場入り。会場は普通のオフィスビルの一角にあり、入ると受付けがありました。受付の向こう側にはガラス張りの壁。その向こうにはブースで仕切られたオフィスディスクが並び、各ブースにはパソコンが一台づつ設置されていました。中には8~10人ぐらいの人達がパソコンに向かっています。

受付では身分証明書二点の提示を求められるので、旅券と運転免許証を手渡します。BCSEを受験するということで間違いは無いかと言われたので、その通りだと答えると、先方の用紙に署名と時間を書くよう言われました。これが入場の記録になるそうです。そして一枚の紙と鍵を渡されました。

紙面には試験を受けるにあたっての注意が書かれており、鍵は会場内に設置されたロッカーのものでした。注意書きを読み終え、身分証明書を除く全ての物をロッカーに入れたら、また受付に来るように言われました。

受付に戻ると、受付デスクの前に上着の袖とズボンの裾をまくりあげて立つように言われ、金属探知機で全身をチェック。その後、全てのポケットを裏返して何も入っていないことを確認。そしてガラス張りの向こうの部屋に通されました。その時に言われたのは「ジャケットを脱ぐなら一度退席してきてください」。暑かったら脱ごうと思っていたけど、それは中では出来ないのね!?と流石に驚きました。ジャケットが脱げないなら、靴も脱いだら試験失格になるのかしらとも思いました。3時間以上座りっぱなしだから、靴を脱いで足を組もうとかと考えてもいたのに。


そして試験が開始。

ひたすらパソコンに向かうこと、連続200分…


頭上には監視カメラが設置。監督官が30分ごとぐらいに室内を歩いて受験者を監視。でもそんなことが気にならないくらいに試験がキツかったです。魚に関する問題2問。こんなの勉強して試験に挑む獣医師なんて居るのかしらと思ったり。何を言っているのかサッパリわからない問題10問。最後の5分で鉛筆を転がして決めたような感じでした。実際はペンとボードしか持たせてもらえなかったので、転がしたのはペンですけど。

開始が早まった事もあり、会場を後にしたのは予定より大幅に早い午後9時ちょっと前。

…疲労困憊の4時間半でした。

いいなと思ったら応援しよう!