見出し画像

北米獣医師免許試験・備忘録100、Professionalism and Ethics

獣医看護師資格取得の最終ステップ、Professionalism and Ethics、通称 P&E という講習を受けて来ました。

場所は諸事情でトロントから西に約130キロ離れた Woodstock という街にあるホテル。参加者は約40名。内容は獣医看護師として就労するにあたっての関連法規と倫理について。

講習は具体的な事例を提示して、獣医看護師が業務としてできるのはどこまでか、獣医師しか出来ないことはなんなのか、法的に苦情等を申し立てる場合と申し立てられた場合の考えられるシナリオ等々、かなり面白く役立つ情報満載でした。

日本でも専門職に就く前に、これくらいの知識と教養を培う環境があればいいのにと思います。でも日本は責任の所在を有耶無耶にする傾向があるし、責任を取らなきゃならない事態になった場合は慌ててトカゲの尻尾切りのような事を普通にするから、それ以前の問題か…。

と一瞬思ってしまったのですが、こういう講習は就労前にあった方がいいという事実は変わらないと思います。その辺の日本の現状が気になった日でもありました。

今、私、職場でマネージャーチームと揉めてる んですけど…そういえば、こういう倫理講習あったよね!!!! うちのマネージャー、獣医看護師なのに、この辺すっかり忘れ果てて、金の亡者みたいになってるんですけど!? って思ってしまいました。

こちらの獣医は CVO という機関が発行するガイドラインに従う義務があります。そのガイドラインに、獣医は動物の健康と飼主の利益を第一に考えなければならないと明記されてます。別に無料奉仕しろとか、そういう意味じゃなくて、自分のビジネス第一に情報操作してはいけないとか、そういう意味合いで言っています。

いや、資本主義ね、売り上げ目標達成しろって圧力はマネージャーも感じるのだろうというのは容易に想像できる。けれど、人としても、マネージャーとしても一線超えちゃダメでしょうよ…と言っても、彼女は分からないようで。

ホント、倫理って大事…と思うこの頃です。

いいなと思ったら応援しよう!