獣医師免許の値段、その後の可能性
現実問題として、獣医の自殺率って平均の３倍って言われています。ストレス度の高いし、学歴の割に給料お安いってことで。
で、まあ現実の数字としてどんな感じかというと、新卒獣医の学生ローン（要するに借金）平均、167,534 USD だそうです。カナダドルで $219,923、日本円で約１千７百万。これって結構「無理ゲー」っていうやつでは…まあ収入が高ければいいのか？
カナダで獣医の平均給料が $92,255
とはいえ、インターン獣医師になると $27,739 という数字もあって、ぶっちゃけるなら今の私の（獣医看護士としての）給料の方が高い。
この $219,923 という数字、一年で返済しようとすると月に $18,326 (約190万円) になるので無理。10年返済で 月19万円、20年返済で月9.5万円。因みに利子は入れてないです。
これ、結構現実味のある話だと思います。受験生仲間から似たような状況にあるカナダ卒獣医師の話が実際に回ってきたので、やっぱり「無理ゲー」っぽい。
北米に生まれてたら、獣医看護士一択だったろうなと思いました。ただ、私の現在状況で云うなら、日本獣医師の場合は免許書換の試験に費用がかかるとはいえ、カナダ獣医看護士コースも取らずに資格を取得し、獣医師免許取得費用も１～２年働けば payback が可能というと悪い投資ではかったと言えます。この全ての可能性が、日本で履修した６年の獣医学教育で賄われている現実。不可思議。でも資産もない一介の日本人女性には有難い。
2024年の現在、獣医師の平均給与はかなり上がっています。最大の要因は人手不足。カナダ獣医師会が実施している調査では去年の給与中央値が $130,000 前後でした。母集団が小さいですし、任意回答の調査という部分を差し引いて、恐らく実際は＄110,000‐＄145,000くらい。更に高額の給与を求める場合、僻地に行くとか、病院を持つとか、救急病院勤務をするとか、専門医になるとか…でしょうか。
実は10月上旬にトロントダウンタウンの救急病院に履歴書を送ったのですが、返事が無かったので資格なしでスルーされたと思っていました。それが一昨日に何と、採用担当の獣医師さん（実は獣医看護士時代に一緒に働いたことがある男性（笑））がメールボックスの中のメールを見落としていたと返信がありました。実際どういう事情だったのかは分かりませんが、とりあえず来週会って話をすることに。
ちょっとこれは人生変わるレベルの話かもしれないので、実は緊張しています。Toronto Veterinary Emergency Hospital での勤務も好きだったのですが、今は体力持つかなぁという部分が一番の懸念事項です。