遮光カーテンを知ると選び方が変わる?【豆知識】
遮光カーテンのことを詳しく知ろう!
遮光カーテンの特徴
遮光カーテンは普通のカーテンよりも光を通しにくいカーテンのことです。日中にカーテンを閉めた時にどれくらい暗くなるかを考えてみるとわかりやすいと思います。もし、今お使いのカーテンが遮光ではないカーテンなら、外の光の明るさを感じると思います。生地が薄いものや、色が明るいホワイトやベージュ系なら光をより通します。光の強さによっても感じ方は違いますが、天気が良く日差しが強い場合に、照明を点けないカーテン越しでも室内は何となく見えていると思います。それに比べて、遮光カーテンの場合は室内がよく見えないと思います。遮光カーテンは光を通しにくいカーテンです。光の通しにくさの原因は、生地の厚みや色も影響します。
遮光カーテンには等級がある
遮光カーテンには等級があります。3級・2級1級とあり、1級が一番光を通しにくいです。その中でも遮光1級は決められた測定試験の結果で、遮光率99.99%以上を適合品としています。
遮光1級は2018年にさらに5段階に分類されました。これは、99.99%以上といっても人間の視覚は非常に敏感で、かすかな光も感じるため「遮光1級」なのに光を感じることがあるため、さらに細分化しました。新しい試験方法のポイントは1・2・3級については照度計による数値で分類していたのですが、遮光1級の5段階については目視、すなわち人間の目で実際に見た状況に応じて「遮光1級A++」、「遮光1級A+」、「遮光1級A」、「遮光1級B」、「遮光1級C」という5段階に分類されます。ちなみに、遮光1級A+レベルになると、生地の裏面にアクリル樹脂等コーティング加工したものなどがあります。
遮光性能をさらにアップさせるには
光に敏感な方や、お仕事によっては夜間勤務で日中におやすみになる方は遮光性を良くしたいというご要望があります。遮光性能の高い生地を選ぶことの他にもできることがあります。
裏地を付きの縫製を選ぶ
縫製済みのカーテンには、後付けできる裏地を取り付ける
リターン付きの縫製をする
カーテン丈を床に付く長さにする
カーテンレールにカバートップ仕様を選ぶ
カーテンを取り付けた際に上部や下部、両サイドからの隙間から光が入ることがあります。隙間からの光漏れは取り付けの方法によって軽減することが可能ですので、お困りの場合は是非ご相談ください。
遮光カーテンの選び方
寝室におすすめの遮光カーテン
寝室に遮光カーテンを選ぶ理由は睡眠するスペースなので光を遮りたいと思います。その他には、よりリラックス効果の高いカラーを選ぶことも有効です。一般的には刺激的なデザインよりもリラックスできるものが良いかもしれません。寝室に人気のカラー鎮静効果のあるブルー・グレー系です。ただし、寒色系は視覚的に涼しさを感じる効果もありますので、夏と冬でカーテンを掛け替えするのもおすすめです。
リビングにおすすめの遮光カーテン
リビングに遮光を選ぶ理由として多いのが、夜間に室内の様子がわからないようにしたいというご意見が多いです。リビングは家族が集まるスペースであり、来客をお迎えすることもあると思います。その場合にお部屋のイメージを大きく左右するので、カラーやデザインをインテリアに合わせることが大切です。
遮光カーテンのメリット・デメリット
遮光カーテンのメリット
遮光カーテンは光を遮ることはもちろん、他にもメリットがあります。
室内の様子が外から見えにくくなるので、プライバシーを守ることができる。
遮熱効果。光を遮ることは同時に熱も防ぐことになります。
断熱効果。遮光カーテンは生地の厚いがものが多いので、室内空気の流出を防ぐ効果も高まります。
遮光カーテンのデメリット
遮光効果が高いので、朝になっても明るくならない。これはデメリットとは言えませんが事実です。
生地に遮光性を高める黒糸が使用されているものが多く、カラーやデザインに制限があるので、気に入るものがない場合がある。この場合は、遮光でないカーテンに裏地を付けることで解消できます。
遮光性能の高いアクリル樹脂をコーティングしたものなどはお洗濯ができない。洗濯すると樹脂が剥離する場合があります。