【豆知識】カーテンヒダ倍率・吊元について
オーダーカーテンは生地をたっぷりと使った2倍ヒダが標準と言われていますが、最近はもう少しボリュームを抑えた1.5倍ヒダが多くなっています。 ヒダ倍率を決める基準としては、生地のデザイン・機能・素材に合ったもの、そしてカーテンレールとの相性も考える必要があります。
3つ山ヒダカーテン(約2倍ヒダ)
カーテンの巾に対して、生地を2倍使います。そのため奥行のあるヒダになります。 メリットは生地をたっぷり使うので高級感のある仕上がりになるだけでなく、窓とカーテンとの間の空気層が大きくなるため保温性が高まり寒さ対策になります。 デメリットは生地使用分が大きくなるので、大きなカーテンの場合は洗濯は大変になります。 また、束ねた時のボリュームが大きくなります。
2つ山ヒダカーテン(約1.5倍ヒダ)
2倍ヒダと比較して生地使用分が少ないので、束ねた時にボリュームが少なくスッキリと収まります。 デメリットは生地使用分が少ないので、ボリューム感がない。
1つ山ヒダカーテン(1.3~1.5倍ヒダ)
生地使用分が少ないので、束ねた時にボリュームが少なくスッキリと収まります。1つ山はデザインを見せたいカーテンに使用されることが多いです。(ヒダが深いとデザインが見えないのため) デメリットは生地使用分が少ないので、ボリューム感がなく、保温性も低くなります。機能性カーテンレールには、フラットよりも1つ山をおすすめします。理由はヒダがあることで束ねた時に美しいからです。
フラット(約1倍)
1つ山ヒダカーテンと同様に生地使用分が少ないので、束ねた時にボリュームが少なくスッキリと収まります。 デメリットは生地使用分が少ないので、ボリューム感がなく、保温性も低くなります。装飾カーテンレールにはフラットでもいいと思います。
では、何を選んだらいいの?
生地や使用するカーテンレール、使用する場所など総合的に判断します。
新築の断熱性能の高い窓や、厚手のカーテン生地の場合は1.5倍ヒダでもいいかもしれません。
ベルベットは厚手なので1.5倍ヒダになります。
間仕切り用カーテンの場合はフラットが多いです。 間仕切りなので断熱性の必要がありませんし、束ねた時にコンパクトなった方がいい場合もあります。
オーダーカーテンは仕様を自由に変更できるので一番合った縫製スタイルを選びたいですね。