マンションのカーテン選び方!サイズの測り方【豆知識】
カーテンは、必需品?不要? カーテンの利点を考えよう
マンションに引越しをした際、カーテンは必要かどうか悩む方も多いのではないでしょうか? 確かに、高層階であれば視線も気にならず、カーテンなしで生活することも可能です。しかし、カーテンには見た目だけではなく、機能的な役割もたくさんあります。
カーテンの魅力と必要性を考える
カーテンには、以下のような利点があります。
プライバシー保護: 外からの視線を遮り、室内をプライベート空間にすることができます。
日差し調節: レースカーテンで日差しを和らげ、お部屋を涼しく快適に保ちます。
断熱効果: 冬は室内の熱を外に逃がさず、夏は外からの熱を遮断して冷房効率をアップさせます。
防音効果: 外からの音を遮断し、静かな室内環境を作ります。
インテリア性: デザインや色柄を変えることで、お部屋の雰囲気をガラッと変えられます。
高層階であっても、カーテンがあると安心感があります。特に、寝室やリビングなど、プライバシーを守りたい空間には、カーテンを付けることをおすすめします。
カーテンのメリットを理解しよう
カーテンには、大きく分けて2種類あります。
ドレープカーテン: 厚手の生地でできており、遮光性や断熱性に優れています。
レースカーテン: 薄手の生地でできており、光を採り入れながら視線を遮ることができます。
ドレープカーテンとレースカーテンを組み合わせて使うことで、明るさや室温を調節することができます。
レースとドレープの組み合わせで明るさを調節
レースカーテンを閉めれば、外からの視線を遮りながら光を採り入れることができます。ドレープカーテンを閉めれば、完全に光を遮断して暗くすることができるので、フレキシブルな対応が可能です。
冷暖房効率を向上させるカーテンの選び方
冬は、厚手のドレープカーテンを選ぶことで、室内の熱を外に逃がさず、暖房効率をアップさせることができます。夏は、遮光性の高いドレープカーテンを選ぶことで、外からの熱を遮断して、冷房効率をアップさせることができます。
機能性カーテンの重要性と効果
近年では、防炎カーテンや防音カーテン、遮熱レース、遮光カーテンなど、様々な機能性カーテンが販売されています。高層マンションにお住まいの場合は、防炎カーテンは必須です。また、遮りるものがない高層マンションでは、夏は遮熱性能の高いレースを選ぶのも良いでしょう。透け感があり眺望を確保しつつ、遮熱性能の高いものなどは特におすすめです。
透過性が高いファインな質感のオーガンジーの遮熱レースです。生地の裏側にナノレベルのステンレス粒子をコーティングすることで夏の太陽光による室内温度の上昇を抑えることができます。この技術は遮熱レースの中でMASA(マサ)として紹介されています。
高層建築での必須アイテム「防炎カーテン」
高層マンションでは、たとえ低層階であっても防炎カーテンを取り付けることが法律で義務付けられています。防炎カーテンとは、火災が発生した場合、燃え広がるのを抑制するカーテンです。カーテンを選ぶ際は、必ず防炎カーテンであることを確認しましょう。
引っ越し前に準備しておくべきカーテンのポイント
カーテンレールの確認と準備
カーテンを購入する前に、カーテンレールが取り付けられているか確認しましょう。もし設置されていない場合は、自分で取り付けるか、またはカーテン販売店で取り付け工事を依頼します。カーテンレールは、窓枠の種類や大きさ、取り付ける場所に合わせて選びましょう。あまり大きな声では言えませんが、高級マンションでも低価格のカーテンレールが取り付けされていることがあります。カーテンレールの性能を高めたい、ストレスなく開閉操作したいならカーテンレールもご相談ください。また、電動カーテンレールをご検討の場合もご相談ください。
予算に合わせたカーテンの用意方法
カーテンには、数千円のものから数万円のものまで、様々な価格帯のものがあります。予算に合わせて、カーテンを選ぶようにしましょう。
オーダーカーテンやオーダーメカ製品は納期を確認
既製品の場合は、店頭またはネットで購入ならすぐに入手できますが、オーダーカーテンの場合は納期がかかります。引越しの日程が決まっているのであれば、早めに手配することをおすすめします。オーダーカーテンの場合は10日から2週間程度かかります。
既製品カーテンの選び方
既製品カーテンを選ぶ場合は、窓のサイズに合ったものを選ぶことが重要です。合うサイズがない場合はオーダーカーテンになります。また、デザインや色柄も、既製品の中からお部屋の雰囲気に合うものを選びましょう。
オーダーカーテンのメリットと選び方
オーダーカーテンは、窓のサイズやデザイン、色柄などを自由に選ぶことができます。既製品カーテンにないサイズやデザイン、特殊なスタイルカーテンが欲しい場合は、オーダーカーテンが良いでしょう。
正確なカーテンサイズの測り方
既製品またはセミオーダーカーテンを購入する場合、カーテンサイズは窓枠ではなく、カーテンレールに沿って測ります。
掃き出し窓用カーテンの測り方
①カーテン幅の採寸
幅の採寸は、掃き出し窓・腰窓共通でカーテンレールの固定されたリングの中心から中心までを測ります。決して窓のサイズではありません。
②カーテン幅の製作寸法
カーテンの製作寸法は、採寸したレール幅のサイズにゆとり分をプラスします。通常は、採寸した長さに10cm~20cm程度ゆとりをプラスします。これがカーテンの横幅となります。これは両開きで閉じた時に真ん中に隙間ができないようするためです。片開きの場合は一方向にのみ開閉するため、5cm~10cm程度の余裕で十分です。
③カーテン丈の採寸
掃き出し窓の場合:丈は固定リングの下から床までです。
腰窓の場合:固定リングから枠外までの寸法を測ります。念のため、床までの距離も測っておくといいでしょう。
④カーテン丈の製作寸法
掃き出し窓の場合:床までの寸法からマイナス1㎝にします。床にカーテンが着かないようにするためです。機能レール正面付けなら前にドレープを掛ける場合に、ドレープでカーテンレールを隠す場合はBフックを指定します。レースはAフックになります。天井付けは両方ともAフックです。
腰窓の場合:窓枠よりも15~20㎝長めに作ることが多いです。理由は光漏れを軽減するためです。レースはドレープよりもマイナス1㎝短くします。カーテンを閉めた時にレースが見えないようにするためです。
採寸や取り付けに不安を感じる場合や、ミスはしたくないのであればカーテン専門店に相談した方がいいと思います。取り付けはもちろん、予算に合った提案もしてくれると思います。
マンションの窓辺を彩るウィンドウトリートメントの種類
カーテンの他にも選択肢がある
カーテン以外にも、窓辺を彩るウィンドウトリートメントには、様々な種類があります。
ブラインドの特徴と選び方
ブラインドは、羽根を回転させて開閉するタイプの窓装飾です。スラットの角度調節で光の量をコントロールしやすく、すっきりとした印象を与えることができます。
ブラインドを枠内に、正面付けカーテンと併用して、カーテンとブラインドのいいとこどり
バーチカルブラインドの利点とデメリット
バーチカルブラインドは、縦長のルーバーが連なったタイプの窓装飾です。ブラインドよりも視線を遮断する効果が高く、お部屋を広く見せる効果があります。スタイリッシュなデザインで人気があります。デメリットは高価だということです。また、陽当りが良すぎる場合に樹脂製のパーツが紫外線により劣化するという事例が発生しています。マンションの場合、ベランダがあって窓がセットバックしている場合はいいのですが、窓に直接日が当たる場合はメンテナンスについても考慮する必要があります。
ロールスクリーンの魅力と使い方
ロールスクリーンは、上部に取り付けられた棒に巻き上げるタイプの窓装飾です。シンプルで機能的なデザインが人気です。
プリーツスクリーンとハニカムスクリーンの違い
プリーツスクリーンとハニカムスクリーンは、どちらも折りたたみ式のスクリーンです。プリーツスクリーンは、生地を折りたたんだ形状をしています。ハニカムスクリーンは、蜂の巣のような形状をした生地を使用しており、断熱効果に優れています。
マンションでのカーテン選びのポイントと注意点
採光性と遮光性のバランス
マンションによっては、日当たりが良好な部屋とそうでない部屋があります。日当たりが良好な部屋には、遮光性の高いドレープカーテンが必要となります。一方、日当たりが悪い部屋には、レースカーテンのみで過ごせる場合もあります。
防音効果
騒音にお困りの場合は、防音カーテンを選ぶことをおすすめします。防音カーテンには、様々な種類があり、遮音レベルも異なります。
まとめ
マンションのカーテンを選ぶ際は、様々なポイントを考慮する必要があります。機能性だけでなく、デザインや色柄なども、お部屋の雰囲気に合うものを選びましょう。