今回は「金継ぎ(きんつぎ)」についてです。
金繕い、と言ったりもします。
割れたり欠けたりした部分を漆で継いで、金で彩る修復法です。
漆で継ぐ、という方法自体は、実は縄文時代からありましたが、室町時代には、その補修部分を金で装飾するようになりました。
金継ぎとは言いますが、金だけでなく銀や錫、蒔絵など、種類が豊富です。
ちなみに漆は、人によってはかぶれる恐れがあるので注意が必要です。
接着剤やパテなどを使う方法もありますが、こちらは食事用の器には使いません。金継ぎは、作るより時間がかかる事もあります。
なんと言っても、漆を乾かす時間が長いのです。でも、その時間がとても重要で、今までとはまた違った表情をみせて器が甦るのです。
古くから受け継がれている技法ですが、SDGsが盛んに叫ばれている昨今、その理念にも沿った技法が金継ぎなのです。