「陶器」と「磁器」の違いについて
こんにちは。
もう10月になるというのに、今日の東京・杉並は日差しが強く、ちょっと暑いです。台風も過ぎ去り、少しづつ過ごしやすくなるといいですね。
さて、今回は「陶器」と「磁器」の違いについてです。
基本中の基本とされていますが、ぱっと出てこないことも多いかもしれません。
よくご存知の方はおさらいまでに、どうぞお読みください。
❖「陶器」とは?
いわゆる「土もの」と呼ばれるうつわです。
素地の原料は「陶土(とうど)」と呼ばれる精製した粘土で、吸水性があるのが特徴です。ロクロや手びねり、紐づくりなどの手法で成型し、窯で素焼きしたのち、釉薬をかけます(かけない場合もあります)。これを「施釉(せゆう)」といいます。
釉薬とは、陶磁器の表面に付着させるガラスの被膜のことで、粘土や灰などを水にまぜた液体が用いられます。うわぐすりともいいますね。
施釉が完了したら、1100~1200℃くらいので本焼します。
陶器は土の色や釉薬で表情を作ることが多く、仕上がりは土の風合いが残る、ざっくりとした感触や土ならではの温かみのある佇まいとなります。
❖「磁器」とは?
磁器は「石もの」とも呼ばれます。
その名のとおり土ではなく、石が原料で「陶石(とうせき)」に粘土や石灰などを混ぜたものを材料とし、吸水性はありません。
ロクロで成形、型づくり、鋳込みなどの手法で成型します。
素焼の後に施釉して1300℃前後で本焼します。陶磁器の中では最も硬く、軽く弾くと金属音がするのが特徴です。
下絵(染付・鉄絵)や上絵(色絵)で彩色します。
以上、「陶器」と「磁器」の違いについてのおはなしでした。
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