大森元貴と「世界」《🎶#1》
大森元貴は、常にこの世界に絶望している。
しかし、それと同時に、この世界を誰よりも愛している。愛そうと、踠いている。
この世は「歪んでいて綺麗なもの」だから。
でも貴方の微笑みだけじゃ
救われない世界が心底嫌いになりそうだ
貴方の愛しい胸に
その葛藤がある限り
この世も諦めることはなく
微笑みかけるでしょう
実は汚れ腐ったこの地
人も何もかも全部
どうか温かいものを忘れないように生きて
報われない気持ちが続いてく毎日で
救われない人達がいるのが現実で
笑って泣いて
溜めては吐いて
霞みゆくこの僕の世界
泣いて泣いて
笑って泣いて
素晴らしいよその君の世界
こんな世界を未だ
憎めないのは何故か
気づいてるよ
わかっては居るけど
…（中略）…
こんな世界でずっと
生きてゆこうと思うんだ
温かいモノを
忘れないこと
この世界が愛に満ちたらいいのにな
夢を語ったって今じゃ笑われる世の中さ
愛を伝えたってまともに聞いてくれやしないさ
諍いが止まぬ変わらない世の中だ
「人が作り上げた」
皮肉なもんだ
…（中略）…
醜いなりに心に宿る
優しさを精一杯に愛そうと
醜さも精一杯に愛そうと
手を繋いで輪になって
温もりを感じる事が出来るなら
シンプルに ただシンプルに
この世は終わっちゃなんかいない
僕らの世界は
想うほど汚くないからさ
…（中略）…
僕らの世界は
想うほど悪くもないけどさ
…（中略）…
僕らの世界は
想うほど綺麗じゃないからさ
どうかずっとこの世界を大好きでいてね
イカレタものばっかで呆れるんだ
この世界の仕組みも
そう貴方も
世界はあなたが思うより
悪くないかもよ
馬鹿にはさ 判らないでしょ
この世の腐った処なんてさ
素直じゃない世界なんて
僕は見たくない
光の在る世界だと
誰かと思っていたい
あっちにもLOVEで
こっちにもLOVEで
世界は眩しく美しい
歪んだ世界とはさ
修復はもう無理なのか
綺麗な世界とはさ
創るのはもう無理なのか
君との未来があるけれど
僕たちの住む世界は
「歪んでいて綺麗なもの」でした
虚しさの中で
溺れる世は
こんな歌を
まだ唄わせる
正直こんな世界を
生きるのは困難だ
「欲に塗れるお金持ち」
「感情が栄養の浮浪者」
「腐ってなんかは居ない」
この世は腐ってなんかは居ない
どうかそんな歌を歌わせてよ
ずっと
だって世界は昨今クラクラ
シンパシー壊れてしまった？
遣る瀬無い日々だからこそ笑おう
ワッハッハ
瞳はいつからか
嘘が見えて
汚れた世の中の仕組みも嫌ってほど見えて
声が届かないと知ったのはいつだろう
知らない誰かにも嫌われたくなんかないと思ったのは
いつからだろう
…（中略）…
大人になっても
わからないものです
汚れた世の中の仕組みに嫌ってほど慣れて
声が届かないと諦めたのはいつだろう
悲しみで溢れる事が無いように
色の名前を知る度に
この世を離れれないのは何故だ
待てど暮らせど平和な世の中は
だんだんに僕の身を離れる
やたら周りが笑顔でいるなと
捻くれたこの心で想う
正直ちょっと諦めたとこさ
憎めないのが難点さ
…（中略）…
兎にも角にも理想の世の中は
人に愛想を良くせず困る
ならばコチラも嫌ってみよう
試みたものの心折れた
結局は大丈夫
この世界はダンスホール
君の隣で愛を精一杯に探したい
人はもうこの大地で
数えきれない
嘘や偽善の澱みを観てきた
無茶苦茶なこの世界を愛そうか
左胸の鼓動が止まるまで
ちゃんとこの世界を愛したい
どうか、
どうか。
これから先も、「この世は腐ってなんかはいない」と彼が歌い続けられますように。
彼が愛していられるような世界で、
在りますように。
ただ、それを願うばかりである。