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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会完結編 第1章の感想

 7thライブが始まるのでその前に、アニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会完結編」第1章、通称えいがさきの感想をば。
 えいがさき、楽しみにはしていたけど正直ちょっと不安なところがありました。アニガサキは基本的にスクスタを下地にしていたけど、今回はそれができない。なによりも「スクスタよりマシ」って評価が使えない。だから上手くいくのかって。
 結果的には杞憂でした。えいがさき面白かったです。
 
桜坂しずく
  トップバッターでいきなりライブをし始めて多大なインパクトを与えてくれました。えっ!あの衣装を7thライブで再現するんですか!?
 ただその後が割と空気でこれを優遇ととるか不遇ととるかは微妙なところ。思うに、しずくのキャラクターは演劇と後輩の二本柱だけど、演劇の話はスクールアイドルじゃなくなっちゃうしアニガサキでは後輩属性は無くなってるから話を作るの難しいんだろうな。
 
近江彼方
 2番手は彼方ちゃん。水族館でのライブは幻想的でした。曲もお洒落でいい。えっ!あの衣装を(以下略)。
 今の彼方ちゃんはわがままさんなのだ~でライブを始めるのがとてもいいんですよね。元々彼方は勉強も家事もバイトも全部遥ちゃんのために頑張ってるって発言する中で、スクールアイドルだけは自分がやりたいことだからやってて、だからこれは唯一のわがままってキャラクターなんですけど、その彼方があれもやりたいこれもやりたいって自分の「わがまま」を主張するようになったのは尊いと思います。学生なんだからもっと自由でいい。
でもよく考えたらこの話アニガサキではやってないな。
 
エマ・ヴェルデ
 えいがさきではエマの話が一番好きです。他人に対する気遣い・優しさ・包容力、えいがさきはエマの魅力があふれていたと思います。
 なにより良かったのは天ちゃんに自分が一緒にライブしたら票が分散してしまうんじゃないかと心配された時に「私は気にしないよ~。私は皆に寄り添っていたいから(うろ覚え)」と答えたこと。この言語化が欲しかった。そうなんだよ虹ヶ咲がソロをやってるのは自分がやりたいからのはずだったんだよ。それなのにアニガサキときたらソロを肯定するよりも集団であることを否定するといった具合で動機に対して消極的な言動ばかりしていた。だから、違う自分はこれがやりたいと意志を見せたのはエマのスクールアイドルに対する想いの強さであり、虹ヶ咲のスタンスそのものだと思います。「ラブライブになんて出なくていい!」だって本来はそういう話だったはず。
 だから私はこの話好きです。
 
ランジュ
 今回はランジュがメインの趣がありましたね。
 元々ランジュは競い合いには積極的なキャラクターなのもあって、大会が舞台の今回の話はかなり魅力がでていました。スクールアイドルをやるために海外から来たランジュと、スクールアイドルを広めるために海外に行った歩夢とで対比して、ランジュが歩夢を強く意識している理由付けを行ったのは秀逸だと思います。その話自体が唐突ですがそこは後付けだし仕方ない。
 ランジュママはまさに大きくなったランジュって感じでいいキャラしてました。
 ただ「勘違い」については個人的にちょっと解釈違いを感じてます。ランジュってそういう「勘違い」をするキャラクターには見えない。本人は割と金に物を言わせててその意味で手段を選ばないタイプだとは思うけど、叩きつぶすなら正面からって感じで内部的な不正って考えをするタイプでもないと思う。ランジュママにしても大ランジュって感じからしてそういうことはしなさそう。過去のコンテストの話がでたけど、それについてランジュママは何もしてないだろうし、ランジュもそういうことは考えてなかったはず。だからスイートルームを提示された時点で不正を考えるのは若干話が飛躍していると思う。ランジュはどちらかというと、一人でやると決めていたのに横やりが入ったそれ自体に気分を害するタイプな気がします。
 
上原歩夢
 上でも書いたけどランジュとの対比は良かったです。
 それ以外はあんまり印象に残ってない...。対戦とかはよく分からないけど自分なりにスクールアイドルを頑張っていきたいってのは巡り巡って歩夢の原点に戻ってきた感じはある。
 
中須かすみ
 ごめん、ぶっちゃけかすみの出しゃばりは鬱陶しかったです。
 単純に出番が多すぎだし、物語を動かして最後に流石かすみされてるのもキャラを上げすぎ。出番の多くで奇声をあげてるのも耳障り。これで今回はライブがない=まだかすみメインのシナリオは残ってるってことならいくらなんでも優遇しすぎだと思う。
 というかランジュの勘違いについて不正云々言い出したのかすみだったっていう。話をややこしくしてるじゃん。なんだよ虹ヶ咲全員の順位が下がってるから不正って。全員下がってるならむしろ不正してないだろ。
 一応、今後のシナリオがどうなるかは分からないのでこれは最終的な結論ではないです。今回のしずくみたいにかすみのライブはさらっと流される可能性もあるし。
 
高咲侑
 今回はあんま出番なかったね。体操がちょっとえっちだったくらい?
 電話中にいきなり声が右に移動して本人が出てきたときはびっくりした。最近の幼馴染は幼馴染のためなら海をも超えなきゃいけないんだなあ...。
 
赤嶺天&石嶺小糸
 発表された時はただでさえ登場人物多いのにサブキャラまで増やして尺は大丈夫か?なんて思ったけど、問題ありませんでした。出しゃばらずにエマのシナリオに絡んでくるバランスがよかった。突然メインキャラそっちのけで濃厚な百合を始めたのは何を見せられてるんだとは思ったけど。
 でもこいとー遅刻はあかんよ。

ライブ
 ライブシーンもクオリティ高くて良かったと思います。特に良かったのは歩夢→ランジュとシームレスに繋がったところ。あそこは痺れた。
 個人の意見で言えばせっかくの劇場クオリティMVなのにあんま意味のない小ネタだの衣装再現カットシーンだのを流すのあまり好きじゃないです。アニガサキ全体でそういう方向性だけど、既に各キャラ一回やってるしそれでいいかなって。トキメキゴーレムがでてきたからなんだっていうんだ。ソロでずっとダンスさせるのはそれはそれで映像として難しいって事情はありそうだから特に否定的ってわけでもないです。
 
作画について
 やっぱ触れた方がいいよね。
 見ている限りでは全く気になりませんでした。でもついぞ作画が違うって印象は抜けなかったので、ファンに余計な苦労をかけているって点もあってマイナスはないけどプラスもないかな。
 
 なんかこいつ文句言いすぎじゃないって感じあるけど、えいがさきは面白かったし、評価高いです。文句はあります。でもそれ以上に見たいものを見せてくれたから私はえいがさき好きです。
 残り2章はどうなるでしょうか。次の章は残りのメンツにスポットを当てつつミアメインかなという感じはする。OVAは栞子、今回はランジュをメインにしてるし。最終章はかすみとせつ菜あたりのライブをこっちで披露して最後にみんなでドームライブとかになりそう。
 そして7thライブも楽しみですね。今回は新曲少な目でセトリに余裕があるので(いつもはソロ12曲で時間をとられて自由度が少ない)、予想がつかずそこら辺も期待したいところ。演出でいえば開幕しずくとランジュ→歩夢のシームレスはやってほしい。

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