迷子中年

令和6年6月5日(水)

人生何度目かの親不孝をした。

先に言っておくならば、これはもうどうしようもないオッサンのクズを拾い集めて話になる。

朝、寝たのか寝てないのか分らぬままま布団から起きだす。
出勤時間が近付き、まるでネクタイを締めるようにベルトをドアノブに掛け、首を通す。近くにの床には紙切れ。

ここ数日すっかり日課になっていた。

そしていつものように失敗し、いよいよ完全な出勤時間となる。
今日1日行けば、明日と明後日は休みだ。
しかし、数回首を吊ったせいか頭と目の奥がチカチカする。

気が付くと先程も使用した
「楽しい人生でしたありがとう」
と雑に書かれた紙切れを玄関に置き、出勤方向とは逆の方向に車を走らせた。

電車通勤の人が逆方向に乗るというストーリーは良く聞くが、車の場合どこまで行くのが正解なのだろう?


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