月刊Synthwave生活 2024年2月号

このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
日々インターネットを見ていると、何となく関東人と関西人の根本的な違いというものが見えてきたような気がします。私は関東に住んだことがないので、最近まで全く意識したことがなかったんですが、関東の人は「ダサいかダサくないか」という事に関して割とこだわっているように見えます。それに対して関西人は「笑えるかどうか」あるいは「寒いか寒くないか」という視点を重視している(自分では意識してないけど)のかもしれません。関西人に生まれると、頭の中で物を考える時も関西弁で考えるので、ダサいかダサくないかというと生まれつきダサいわけなんです。なのでダサいかどうかは判断基準として最初から除外されています。頭の中の思考を関西弁でやっているので、語り口調で文章を書くと関西弁丸出しになってしまいます。それが困るので毎回ですます調や「~だ、~である」に変換しながらこのnoteとかを書いてます。標準語で物を考える人なら、話し言葉で書いても嫌味にならないのでうらやましいです。
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。

Windows96 - Dated New Aesthetic

のっけから耳に染み入るような音で始まり、やっぱりWindows96は説得力が違うと感じた。もはやこの手の音楽ではWindows96の右に出るものはいなさそうだ。こんな素晴らしい音楽がSynthwaveやVaporwave界隈にしか知られていないならもったいない話だが、実際どうなんだろうか?他の界隈からは見えているんだろうか?

Trevor Something - Archetypes

Trevorの今回の作品はカバー曲集。Archetypeという言葉は「原型」とかそういう意味だが、つまりTrevor Somethingの音楽の根底にある原型となった曲たちということだろう。そういう意味では納得できる選曲となっている。

Various Artists - Lost Tapes II

割とオールドスクールなOutrun・Synthwaveが18曲収録されたコンピレーション。個人的にNowtroの曲が気になった。昔よくこのNowtroの1曲が入ったアルバムを聴いていたが、今調べてみるとNowtroは2016年にアルバムを出したきり活動してなさそうだ。他はよく知らないアーティストが多めだがあまり情報もない。

Sawteeth - Open Your Mind E​.​P.

Jungle Fatigue Recordsとして3作のAmbient Jungle系コンピレーションアルバムを出しているSawteethの作品。もちろんY2Kの空気をがっつり感じるドラムンベース。プロフィールによればなんと韓国在住の18歳とのことだ。実際に18歳だとするとドラムンベース全盛期にはまだ生まれてもないことになるが、そんな世代があの時代の音楽にどっぷりはまっているというのはなかなか面白い現象だ。この人のHPもなんともY2K感が丸出しのデザインで、これもぜひ見るべき。