月刊Synthwave生活 2024年12月号
このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
買ってから一度も読んでない本は家に結構あるのですが、こないだはBandcampで購入してからDLだけしてZip解凍もしないまま忘れていた作品があることに気づきました。本に比べると音楽は何かをしながらでも消費できるんですが、それでも消費できる時間が不足しているようです。しかし世の中はコンテンツが多すぎます。音楽に限ってもSynthwave以外にもいろんな音楽のシーンがあり、それぞれに語り継がれる歴史や一生の名盤などがあると思うんですが、一人の人生の時間ではやはり全てを取りこぼさずにチェックすることはできず取捨選択するしかないでしょう。私の場合はSynthwave周辺に絞ることで今のところやってますが、取捨選択することはなんか負けたような気分にもなります。しかし今後はさらに大量のコンテンツが世の中に生成される事を考えると、むしろより一層絞らないといけないかもしれません。
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。
Phaserland - Lens of a Dream
Synthwave的には結構古参で、昔はいろんな人のアルバムにギターで参加してたようなPhaserland。今作は音としては割と王道なSynthwaveだが、やっぱり長いことやってるからか洗練されて聴かせるものがある。(もしかしたら前のアルバムの時も同じようなことを書いたかもしれない)。ジャズっぽいギターもあったりして多才な作品である。
Hello Meteor - The 1995 New Expo
多作だが毎回安定感のあるHello Meteor。タイトルの示す通り90年代のサウンド。ドラムンベース曲が多めだが、かといってAmbient Jungleみたいな雰囲気でもなく、あくまでHello Meteorのサウンドとして作られている感じ。
Wolf and Raven - Moon Soul
ギター弾きまくりでロック寄りな作品だが、ジャケットを見るにアニメとかゲームの音楽のインスピレーションがあるのかもしれない。
Larry Folger - Comrades
要するにテクノ。dreampunkのアトモスフェリックな感じと90年代なテクノのソリッドな感じが融合して、ダブテクノに似た雰囲気を持っているがちょっと違う感触のサウンドとも言える。なんか変な言い方だが、今の時代に求められている90年代のサウンドという感じがする