月刊Synthwave生活 2023年6月号
このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
最近Spotifyのプレイリストに今時の日本の音楽を集めたGatcha Popというのが出来たそうですが、この名前はどうなんでしょうかね。確かに何となく日本の音楽はガチャガチャしているという印象はあったのですが、外人から見てもやっぱりそう思われているんでしょうか。音の数とかコード進行がどうとかという話は各所で言われ尽くしているかもしれませんが、個人的にはBPMが気になります。コンビニの有線とかで何かしらのJ-POPを聴いたときに「なぜこのBPMを選んだんだろうか?」と思うことが割とあります。 ただ今回このGatcha Popのリストを聴いてみた感じで、私がBPMが速すぎると感じる曲は実はそこまで多くないっぽいけど、ただ人気のある売れてそうな曲に集中していそうだということが分かりました。とくにオチはありません。
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。
Stilz - RX-81
なんかジャケットとタイトルがガンダムネタっぽい。正直ガンダムはよくわからないので何とも言えない…。「Weekend Lover」が何とも良かった。
Confrontational - CUT
Darksynth。といってもNewRetroWaveのお得意のサイバー系ではなく、レトロEBM系でポストパンクのテイストも濃厚な、たぶんリアルな80年代当時のEBMが好きな人に受けるタイプ。
L'Avenue - Club Tropez
90年代っぽいハウス要素と80年代後半くらいのフュージョン・ファンク的要素が組み合わさった作品。一曲目などイントロから何とも期待感高まる感じが良い。
Alpha Chrome Yayo - Hidden Earth
毎回いろんな方向性の作品を作っているAlpha Chrome Yayoだが、今回はジャケットの雰囲気とかからしてニューエイジ的な感じ。しかしあんまり神秘的というわけでもなく結構ポップな雰囲気もある。
Dialectixx - Posession With Intent To Sell
全編プリミティブなむき出しの電子音ばかりのガチレトロ系Synthwave。割とクラフトワークっぽい。アルバムのコンセプトとしては投資とか金融的なビジネス感の強いテーマのようだが、Mitch Murderが昔同じようなのをやっていたような気がする。