月刊Synthwave生活 2023年1月号
このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
さて、2023年になりました。今年の抱負も特にありません。noteではこの時期になると「2022年のベストアルバムTOP10」みたいな記事がたくさん出てきますが、私はそういうのを書こうとしても順位が決められないので書けません。なので毎月この記事で垂れ流し的に書いています。でもまあ今年は「2022年に見た動画」という記事を作りました。ただ単にこういうのを見ていたというのを紹介してるだけです。暇があれば読んでみてください。
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。
CAPSULE - メトロパルス
「ギブ・ミー・ア・ライド」は完璧に突き抜けたSynthwave。日本のメジャーなアーティストの中で、まじめにSynthwaveに向き合っているのは中田ヤスタカだけかもしれない。(音楽以外にも目を向ければ、「見た目だけSynthwave風」な案件はたまに出てくるが。)記憶が確かなら、かなり昔のサンレコのインタビュー中田ヤスタカ氏は、「チップチューンの次はメガドラ等のFM音源的な音のリバイバルが来る」というような旨の事を言っていた記憶がある。実際同じようなことを考えている人々が世界中にいてそれを実践し始めたのがSynthwaveの発端の一つと考えられるので、的確に時代の流れを予測していたといえるだろう。
CARLIGHTS - Cosmic Summer
インドのウッタル・プラデーシュ州にある工業都市、ガーズィヤーバードのアーティストだそうだ。
しかしまあこのジャケットを見て分かる通り、とてもオーソドックスなSynthwaveではある。やはりSynthwaveはどこの人がつくってもそれほど地域性が出ないというのは間違いない。
Phaserland - Decipher
結構初期からSynthwaveのジャンルに関わっていて、他のアーティストの作品にもギターで参加している事が多かったような気がするPhaserland。やっぱりキャリアがあるだけあって職人的なそつのないSynthwaveに仕上がっている。
P-Wave - The Blue Hour
とてもローファイでしんみり感がよく出ているChillsynth。ボーカル曲はなんかちょっとプログレッシブな感じがあって良い。
CJ Burnett - Heat in the Streets
ジャケットからしていかにもってな感じだが、やっぱりこういうのを見てしまうとついつい買ってしまうのである。そして聴いてみて、古き良きOutrunの香りのするSynthwaveであることを確認して大満足してしまうのであった。
Miami Nights 1984 - Wonders Of Christmas
Miami Nights 1984のクリスマスアルバム。Synthwaveの世界は基本的にずっと夏なので、クリスマスアルバムというのはある意味斬新かもしれない。一曲だけVaporwave的な曲も入っていて何か実験的な意味があるのかもしれない。