月刊Synthwave生活 2023年2月号

このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
今日は節分です。いろんな行事に興味のない私ですが、もちろん節分にも興味がありません。まあハロウィンとかクリスマスとかバレンタインとかもそうですが、毎年同じことをするだけなのに意味を見出すのは難しく思います。毎年違う日に違うイベントをしたらもうちょっと面白いかもしれませんね。多分こういうイベントは、SNSやインターネットのなかった時代、いまのように毎日何かしらが炎上しているわけではない平穏な日々が続くだけの時代であれば多少のスパイスとしての効果があったのかもしれない、と思いました。
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。

Various Artists - Best Of 2022

ロシアのレーベル「Retrowave Touch Records」からリリースされたコンピレーション。見たことのある顔ぶれも、ない顔ぶれも含めてなんと34曲入り。基本的にはSellorect/LA Dreamsに代表されるようなド直球のSynthwaveがメイン。このアルバムの利益はポーランドのウクライナ難民のための団体に寄付されるとのことだ。

Equinox - Ghost Ship: USS Eldridge

駆逐艦エルドリッジをテーマにしたサントラ風のコンセプトアルバム的な一枚。駆逐艦エルドリッジというのはアメリカで有名な都市伝説「フィラデルフィア実験」に出てくる船で…、詳細は各自ググってほしい。

THE RUNAWAY WILD - THE RUNAWAY WILD

ニューヨークのアーティストTHE RUNAWAY WILDによる80年代ハードロック風Synthwave。勢いがあって良い。この人はトップガンのサントラに入っているチープ・トリックの名曲Mighty Wingsのカバーも去年出している。

Клет - п​р​и​в​е​т​.​.​.​с​а​л​а​м (​P​r​i​v​e​t​.​.​.​S​a​l​a​m​)

Sovietwaveである。やっぱり哀愁のあるメロディーと冷たさを感じるシンセの音色。普通のSynthwaveは基本的に夏の音楽だが、Sovietwaveは冬のこの寒い季節に合いすぎている。最近あまり本場のSovietwaveは追えてなくて、Bandcampでたまに遭遇するものをチェックする程度になってしまった…

Fuzgati - Telekinesis

ジャケットが怪しくて良い。あまり派手な部類ではないSynthwaveだが、個人的には好感触。