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「脳内ポイズンベリー」で自分軸に気づく
見始めて数分、主人公いちこの脳内会議のテンポのよさにぐんぐん吸い込まれ見入ってしまった。
ネガティブ、ポジティブ、理性、衝動、記憶の5人があーでもない、こーでもないって意見をぶつけ合ってる姿は、自分の普段の思考の暴れ具合とそっくりで共感の嵐。
いつも、本とか映画とかを見ると必ずみんなってこれどう思ってんだろって感想が気になり、検索をかけてしまう。
今回も調べたところ、やっぱり最後のいちこの涙ながらの名言にスポットが当たっていた。
正確な言葉は忘れたけど、ニュアンス的には、「あんたのことすっきゃけど、あんたとおる自分好きちゃうねん。」ってやつ。(突然の関西弁)
年下フリーターアーティスト系彼氏とのすれ違い。不器用な彼だけど、それも魅力って感じでしょうがないのかなぁってわたしは勝手に思ってた。
いちこの書籍が映画化されても、皮肉をぶつけるシーン。まぁまぁ、しょうがないのかな。悔しい気持ちもあるだろうしね。でも、そこは大人になって、素直に祝福してあげなさいよーなんて突っ込んでた。
しかーーーし!その静かな冷静の中で、
彼の突然のキレスイッチが入る。家のものをボンボン捨てたり、壊したりモノに当たり散らす。
その瞬間は、私の気持ちは、さーーっとなった。
あのさーーをどういう風に表現していいか分からないけど、あれは紛れもなくさーーっだった。率直に「うわぁ、ないわ。」と思った。彼に怒りさえ覚えた。
自分の怒りをコントロールせずに、モノに当たり散らす。周りに恐怖を与えることでしか自分を保てない。情けない。暴れる様は人間というより、まるで猛獣のように見えたあの感覚。
そう、両親が怒り狂ったときに見た姿にそっくりだった。
多少不器用で口下手で、厨二病でも全然いいと思う。ただ、怒りをコントロールできずに、物に当たるのは私にとっては耐えがたかった。
どんだけいい人でもそうゆう面があると分かった瞬間、私は迷いもなく、その人から離れるだろうなと確信する。いちこが、あの名言をその時に言い葛藤しながら別れを決断したことに違和感さえ覚えた。
そして、これが私の自分軸だと気づく。
好きな所と嫌いな所を天秤にかけた時に、暴力的になるという面は10tぐらいの重さで、一瞬で嫌いに傾くなと。私にとっての許せないポイントだった。
普段、生きていたらそんな場面に中々出会えないから、映画を通して自分軸を再確認できてよかった次第。
男女問わず、好きな自分でいれる人と一緒にいたいものですね。
かしこ。