散ってゆく桜を見て、今日のことを思い出すだろう
みなさんの周りには、もう春はきましたか。桜は咲きましたか。
以前、ここでお誘いしたお花見会のこと。そう、したんです。本当にできました。私の地元にみんなを呼んで、お花見会ができたんです。
2日間やりましたが、両日ともそれぞれ、とても素敵な雰囲気に囲まれて大成功でした。今日はその話をしようと思います。
それぞれ5名ずつ参加してくださいました。
同じお花見会だから、同じ感じになるだろうと思っていました。が、面白いことに、両日とも全然ちがう雰囲気のお花見会になりました。
すごく神秘的な体験です。
共通しているのは、
・心からワクワクできた
・いい出会いになった
・企画して本当に良かった!
でした。
ああ、あきらめなくてよかったなあ。
遠方まで呼ぶのは迷惑だ、なんて決めつけなくてよかったな。
わたしはすぐに、人に迷惑がかかるって考える癖があって。
誘ったら断りにくいだろうな、とか。仕事も休まなきゃいけないし、車も出さなきゃいけないし、子供を置いてこないといけないしとか。
本当にいろいろ、考え直す理由はあったんだけど、えええーーーい!と誘ってみた。そしたら、10名もきてくれることになった。
お天気
◽︎水曜組
雨が、ざあざあ降る。傘は必須なくらい。
でもこの時点でなぜか「今日のお花見は雨だから残念だなあ」とはならなかった。雨なら雨でそれを楽しんでくれる人たちだろうと、確信していた気がする。
◽︎土曜組
くもりのち晴天。絵にかいたような「まさに花見!」という天候。始まりはちょうどいい天気だね〜と喜んでいたけど、昼過ぎからちょっと暑いくらいになる。夢中でお話ししていて脱水気味だったので帰って水をがぶ飲み。
桜
◽︎水曜組
かなり咲いた。満開ではないにしても、お花見らしい「桜が程よく密に見える」かんじ。関東地方から来た方は「東京より咲いてる!」と大興奮していて私もはしゃぐ。
意外と寒い地域でもどんどん咲いちゃうんだな、と嬉しくなった。
桜に雨と霧がぼんやりとかかって、神秘的な風景だった。
◽︎土曜組
桜は満開、ちょっと散り始める。でも、散りすぎなくて、たまに軽く吹く風にふわふわっと数枚の花びらが混じっている感じ。小さな薄い花びらがシナモンロールやシーフードグラタンの上にかかり、なんだか「花見してるぜ!」ってかんじ。
参加者の方も「一番いいときだね!」と言っていた。タイミングが合ってとても嬉しい。
会場
◽︎水曜組
雨なので、屋根付きのベンチ9席分を貸切状態で使う。
体感温度8度くらいとのことで白い息も出ていた。後半は少し風もあって、結構寒い中「カフェとかに移動したい」とおっしゃる方がいるかと思いきや、一人もおらず。終了の13時過ぎまでみんな元気に楽しんだ。
◽︎土曜組
晴れたので桜の木の下で。地面が雨で濡れていたため防水シートの上に布を敷いた。会場の公演は盆地状になっていて、底にたくさん桜が咲いているのだけれど、あえて中腹に場所を決め、密に咲く桜の木々を見下ろせるような場所にした。
参加者のみなさん
◽︎水曜組
noteで知り合った仲間が4人とそのお子さんが1人来てくれた。オフ会自体が初めて、関東から車を飛ばしてきた、noter仲間に誘われてきた、会いたくて会いたくてたまらなくて来た、などさまざまな仲間が集まった。
ちょっとシャイだったり、たくさんおしゃべりしたり、ペンギンの飼育委員さんだったり、実は地元が近かったり。
会話は始終はずんでいて、とにかく笑いっぱなしだった。
◽︎土曜組
noteで特に仲良くしているお二人とそのご家族がきてくれた。気温がポカポカしていたからか、ほんわり仲良く楽しい時間を過ごした。
前半は、ご飯や絵の話。お子さんがおちゃめで盛り上げてくれた。絵を描いたり、日向ぼっこで寝っ転がったり。とにかく自由。
後半はお一人お一人としっかりお話ができた感じ。
特に、noterさんの旦那さまが「このお花見会を企画してくれたきっかけというか、そもそもはどんなかんじだったんですか」と聞いてくれて、そういうお話が初対面でできるっていうのがとても嬉しかった。
弁当
◽︎水曜組
「優しい味」と褒めていただいた。絵や文章などと通ずるものがある、微熱さんらしいチョイスや味付け、個人的にとても好みで美味しい、と言っていただけてとても嬉しい。
持って帰りたい、帰り道に食べたい、とも言っていただき、ラッピングしてあったものを持って帰っていただく。帰ってからもDMで「夜に食べました」「もう一回お花見が楽しめた気分」と喜んでもらえてもう大満足。
ご家族とシェアしてくれた方もいた。
作るのもとってもたのしかったから、私の方こそたくさん食べてくれてありがとう!完売。
◽︎土曜組
唐揚げがお子様方に人気。
「口に合わないと食べてくれない」というグルメなお子さんが登場でどきどきしていた。
みんなよりも早めにごちそうさまをしていたので、お口にあったかな、と思っていた。
そしたら、ちょっと散歩などして休んだ後に、大きな唐揚げをお代わりしてくれていた。感動して小躍りしそうだったけど、変人だとばれないように我慢。
あまりじっと見過ぎないように目をそらして、ふふふと笑った。
10種類のおかずを作っていったけれど「全制覇したい」といろいろ食べてくれたり、コーヒーとタマゴサンドを合わせて味わってくれたり。それぞれの方の楽しみ方が見られて楽しかったです。この日も完売。
両日とも人気だったのは、ダントツで唐揚げとシャケおにぎり。うーん、この2つは侮れない。ピクニックを企画している方はメモですよ
!
シンガポール風やきそばは、牛肉とたけのこ、パプリカとピーマンを入れている。昔、シンガポールに住んでいた時よく食べていたちょっと中華な焼きそば。
シンガポールに住んでたの!?
初耳だけど!
といわれたので、あれ、話してなかったかな、と汗をかく。
また話しますね。
スイーツの交換
私からは、レモンケーキを。
広島さんの無農薬レモンが手に入り、無農薬なら皮がたっぷり使える!と買い込んで大きなケーキを焼きました。それを切り分けてラッピングし、お土産に手渡しました。
事前に「お弁当づくりに集中したいので、スイーツはお願いしたい」とおねだりしていたので、みなさんが差し入れてくれてめちゃくちゃ嬉しかった。助かりました。
◽︎水曜組
色々な形の手作りクッキー、中目黒のお店で話題のおしゃれなカヌレ、フルーティーなチョコレートクッキー(私の大好きなピスタチオがのっている!)、長野名物「かんてんぱぱ」の手作りゼリーなどを差し入れていただきました。どれも美味しくいただきました!
さらにお土産にどうぞ、と版角層本舗のえびせんをいただきました。家に帰って食べたら濃くて美味しい。試食ライブもしました。なんだか有名なお店みたいですよ。ありがとう。
◽︎土曜組
この日はなんだか甘いものがすごくたべたくて。
自分の弁当よりも、差し入れのスイーツをずっと試食している始末。どれもおいしい。
ドリンクにホットコーヒーとホットベリーティーを用意していた。暑くなる日とは思っていたが、この地域は午後になると風がでるので春でもホットをっ持ってきておいた方がいい。
会場はだんだん混んできて、地元民の方がたがシートを広げて音楽をかけたり、寝転がって日向ぼっこしたり。
私たちの会話も弾み、輪になって話していたのが1対1になったり、絵を描いたり、自由な形に。
ここには書ききれないくらいさまざまな種類のお菓子をいただきました。スイーツ交換以外にも「ご家族に」と気を遣っていただきました。
ほかにも、ORANDAYAのチューリップサブレはパッケージの箱がとてもかわいい。そして、味が優しくて、やっぱりサブレはとても好きです。
鎌倉土産の「クルミっ子」。初めていただきましたが、とても美味しいです。ソフトクッキーにキャラメルくるみがサンドされています。大好きな組み合わせです。
本を預かる
今回の参加者のみなさんには、事前に1つお願いをしていた。それは
「あなたの大好き、またはお勧めの本を私に寄付してください!」
私にプレゼントではなく、寄付。それは、次の企画につながっている。
その時に並べる本たちをみなさんに募っていたというわけです。
こうして、1つのイベントが次のイベントにつながっていくのが、楽しくてしょうがない。
本に関しては、いまは書こうかどうか迷っている。ブックカフェイベントでお披露目したい気持ちもあり、もうちょっと考えさせてください。
ここで言えるのは、両日とも、本当に素敵な本が集まったということ。それぞれの「好き!」という気持ちが集まると、こんな感じになるんだ、と面白い。そして私のイベントのために選んでくれたのだと思うと、その気持ちが嬉しい。
私の作品
参加者のnoterさんに「青空個展」と名付けていただいた私の作品のお披露目タイムがきた。
あるnoterさんは、私がいくつもの原画を持ってきて並べて「さあ、よってらっしゃい見てらっしゃい」な感じをイメージしていたそう。「どれか買うつもりで来たのに!」と言ってくれてうれしかった。
でも、いまの私はちょっと別のアプローチをしています、というお話をした。
そして、その心境の変化もふくめて「変化している」という話をしながらその成果をみせる形になった。
いまの私は、「絵」というものが作りだす敷居の高さにちょっとうんざりし始めている。
「絵のことはよくわからないから」「勉強不足だから」「絵は美術館に行かないと見れない」と聞くととても残念な気持ちになって、自分の居場所はここにはないんじゃないか、と思うようになってきた。
だから私は、
・持ち帰ることができる
・その後も近くにおいて、使うことができる
・今日の日のきねんになる
何かを作りたいと思った。
そこで、みなさんお一人ずつにプレゼントしたのが、本カバーと栞のセットだ。
この桜の景色は、会場になった公園をイメージして描いている。すぐに気づいてくださったnoterさんもいました。さすが!
満開の桜の木々の向こうには川が流れていて、そのさらに向こうにはアルプス山脈が並んでいる。本当にこういう風景の中、お花見をしたんですよ。
自分の絵の通りになって、信じられない気持ちだった。
まずは水彩で描き、それをPC にとりこんでデジタルで少しずつ描きなおしていく。制作には3か月くらいかかったんだけど、アイデアを練る期間も含めるともうちょっと長い。
実は、このカバーにはちょっと特別な仕掛けがあって。
この絵が描かれたカバーのほかに、半透明のカバーをセットでつけている。
トレーシングペーパーに「桜吹雪」が印刷したんだけど、カバーの上から装着すると、さらに満開の様子に。そして、カバーの汚れ防止なんかにもなります。
この仕掛けには、みんな「すごい、よく考えたねー!」「商品化しなよ」と興奮してくれた。私も、思いついた時はすごくいいなって思ったから、それが共有できてうれしい。
お弁当のおかずをイメージした栞もおつけしたり、書きかけの小説をよんでいただいたりもしました。
とても満足!
楽しくおしゃべり
noteのこと、今日どのような気持ちで参加しているか、このお花見会を何で知ったか、お弁当が美味しい、お土産スイーツが美味しい、イヤーカフかわいい、お仕事のことなどなど、もう盛りだくさんで話しまくって鬼のようなスピードで時間が経ちました。気づいたら二時間とか平気で経っているような。
🦅<あれ?別の時空に飛んだやんな?
の感覚。
ばいばい
雨の中、傘をさしてこちらに手を振ってくれる方。最後まで残って、重い荷物を一緒に運んでくれる方。二人だけになって私の本気の話に付き合ってくれる方。私の背中を押してくれるみたいな本を何冊もプレゼントしてくれる方。
姿が見えなくなるまで手を振ってくれる子がいて、桜の花の間からチラチラと、振っている腕だけが遠くの方に見えた時はとても感動的だった。
お花見会を思い切ってやって見てよかったなあ。
本当のことを言うと、誰もこないと思っていた。みんなからはすごく遠くに住んでいるから。
仕事もあるし、事情もあるし。
なのに、予想以上にたくさんの方がきてくれて、いい時間を一緒に過ごせて本当に良かった。やって良かったと思いました。
いろんな方のそれぞれのバイバイのやり方があって、どれも美しかった。全てを目の当たりにできたことが本物の贅沢でした。
帰り道の余韻が、多分みんなは想像できないだろうな〜。やばかったです。
会を終えてのひとりごと
家に帰ってちょっと片付け。
お皿洗ったり、ゴミを分別したり、布を干したりしながら「ほえ〜」っていう感じ。幸せの抜け殻。お腹の中に幸せしかないから、もう何も考えられなくて完全に空洞化。
スタエフLIVEやったけど、何も話せない感じ。うまく言葉にできない。
自分の料理を作って、好きな人たちと食べて、空っぽになったお皿やタッパーを片付けて。
これ以上の幸せってある?
次はブックカフェするよ
お花見に参加できなかったから悔しい
仕事が休めなかった
遠くて行けなかった
と歯ぎしりしているそこのあなた。
さあ、次のイベントのお話をしましょう。次は1日限りのブックカフェ「微熱ブックス&カフェ 第1回おやきと文学」を東京の池袋にてオープンします。
とあるマンションの一室。入ると心地の良い音楽とずらりと並ぶ本たち。この本はnoterさんの一押しばかり。サクッと立ち読み、じっくり座り読み、どっちも大歓迎。
疲れたら、併設の「おやきcafe」でひと息つこう。
微熱家に伝わるおやきレシピはなんと私で7代目!本格・長野名物おやきをご堪能ください。
気に入った本があれば、持ち帰れますよ。お金?そんなものは要らないよ。欲しいのはあなたの「一押し本」。ポップが書けちゃうくらい大好き、オススメな本を数冊持ってきておいて。あなたの本1冊と、ご希望の本1冊を交換いたします。物々交換のブックカフェ。
オリジナルブックカバー、栞、ステッカーなどをプレゼント。詳しくは追って記事かきます。まずは概要だけ。
さいごに
きてくれたみんな、楽しみにしてくれたみんな、検討してくれたみんな。全員にありがとうを。
本当にいい時間でした。自分がまた1つ変わるような、素敵な体験をさせていただきました。
めちゃくちゃ素敵な服をプレゼントしてくれたり、次も来ると約束してくれたり、次のイベントのためにサポートをくれたり。
楽しかった、っていうから「また来年もやります!」って言ったら、
えー、来年まで待たないといけないの!?
って言ってくれた。次はブックカフェやるって言ったら
学校休んででも行きたい
って言ってくれた。
ずっと黙ってた女の子がいて、最後にぽそっと「レストラン開けるんじゃない?」って言ってくれた。
それが夢なんだよねー。から揚げ作るからお客さんとして来てくれる?って聞いたら、フライドポテトが食べたいそう。了解。
⋄
お花見会が終わって、送られてきたある写真を見て私はものすごく驚いた。もう本当に、びっくり。
私がプレゼントで渡したのは、栞だけ。あとはプレゼントじゃないんです。
この栞についているリボンは、レモンケーキのラッピングについてたリボンだった。そしてこのシールは、おにぎりを包んだラップに飾りで貼っておいたもの。
どちらもゴミにすることはできる。でも、それすらも捨てないで、こうして保管して、思い出にしておこうという気持ちがすごい。
話を聞くと、ほかの参加者の方もおなじように、リボンを捨てずに栞に結び付けたり、シールをとっておいているそう。
いやー、こういうところがたまんないんだよな。なんていうか、
次に会えることをとにかく楽しみにしているよ。本当にまた、みんなと会えると思います。
その時まで、あの時みたいに。元気にしていてください。
素敵な笑顔のままで時間を過ごしてね。
また私も、みんなを笑顔にできるように考えますから。
これから桜が散る時は、みんなのことを思い出すんだろう。そうしたい、じゃなくてきっと、そうなっていくんだと思います。
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