VALORANTの試合から得られる情報を考えてみる その2 取得ラウンド数編

VALORANT1試合におけるラウンド数

前回に引き続き「VALORANTの過去の試合から勝率を予想しよう」というテーマでVALORANTっていうゲームを考えていきます。早速ですがVALORANTにおける実力差とラウンド取得数の関係を考えてみましょう。

VALORANTは"13本先取"というそれはまぁ昨今では珍しいほど必要なラウンド数が多いゲームなんですね。ただ、ラウンド数と実力差については実は簡単には扱えません。
この理由として私は「VALORANTの"攻撃と防衛"の非対称性」があると考えています。

これは要はちゃんとした実力差を計りたかったら攻撃・防衛それぞれ12ラウンドずつプレイしなきゃいけないということです。
例えば13-5で終わってる試合があったとして、24ラウンドやったら13-11だった可能性も(極端に言えば)ありますよね。
これは特にAscentなんかで顕著なイメージがあるんですが、Ascentって防衛側のオペレーターめっちゃ強いんですよね。競技シーンレベルでどうかは詳しくは分かんないんですが(要調査)、けど防衛側は出せる時はオペレーター出すもんだと思ってます。

そうなると、「オペが出せる4ラウンド目以降」に急に防衛の期待値が上がることになる。するとどうなるか?
例えば攻撃スタートで4-8で折り返しました。防衛でピストル負けちゃって4-10です、3rdは取れたけど相手に削られて5-10、4thがエコなのでオペレーターは5ラウンド目以降に出します。
オペレーター出したときには5-11なんですよ。こういうことちょいちょい起こるんです、VALORANTって。
まぁこれって攻撃・防衛の非対称性だけじゃなくて同じ防衛でも「ピストル・エコ・アンチエコ・バイ・バイ(オペ有)」で勝率が全然違うということも含むので、そういう意味でも「各ラウンドがそれ以前の展開と独立じゃない」というVALORANTの特性が出てると思いますね。

勿論、この攻撃/防衛の有利不利がどうとかっていうのはマップによっても違えば、構成(特にその時のメタ構成)によっても違うわけですよね。難しい…。
ただ、ラウンド取得数の差分っていうのは参考程度の情報にはなります。そりゃ13-11で勝った相手よりは、13-5で勝った相手の方が弱いはずだ、っていうのは的外れなわけではないでしょうから。あまりラウンド数を過信してはいけないよ、程度の話です。

これはあくまで一例ですが、私の個人的な(現時点での)解釈はこんな感じです。勝利した際に相手に取られたラウンド数が

・11〜10本
そのマップにおける実力差はほとんどない。確率的なマップ勝率は45〜55%
・9〜7本
マップ勝率は55〜65%
・6〜4本
マップ勝率は70%〜80%程度
・3本〜
マップ勝率は90%を超える

って感じで推測しておくのが良いような気がします。これはあくまで「同じ構成・同じマップで戦った場合の勝率の見積り」なのでどんぐらい条件が変わってもこの通りになるかは要検証な気がします。

ちょっと短いですがラウンド取得数の見積もりについてでした、ではまた。

いいなと思ったら応援しよう!