私が好きな若手ラッパー:Kvi baba
唐突ですが。最近、ディグってるわけでもないのでYouTubeで見つけた人に軽く思うことなど乗っける程度。どうしても長い文章を書くのがしんどくなりつつあるので。知ってるよって言われても知りません。
Kvi baba
もう既に有名でしょう。メジャーデビューもしていることですし。
BACKLOGICプロデュースの楽曲もあり、既存のラッパーでは、SEEDAやNORIKIYOに近い印象があります。いわゆるエモラップ系です。
どうしてもヒップホップとなると、マッチョイズムや下ネタ的な男性優位の世界観になりがちですが、超ナイーブかつ、ナラティブな人生に寄り添うようまリリックが特徴です。
ただ、Kvibabaの白眉は、ナイーブではあるんですが、単にネガティブなわけでないという点、映画『狩人の夜』のロバート・ミッチャムのLOVEとHATEの指のタトゥーよろしく、彼の指にはPRAYの文字が刻まれており、正しく曲をある意味祈りにまで昇華させている点です。日本語ラップでは、メイクマネーして、日本を変えてやる的な発想になりがちですが、そうはなりません。
もちろんヒップホップとキリスト教的な救済の関係は『ヒップホップレザレクション』を参照したいのですが、日本語ラップでは、国の背景的にそこまでの祈りまで感じさせる人はほとんどいないです、KOHHぐらいでしょうか。そうしたところまで、彼が行き着いたのは、やはり現代の日本の停滞感や人生に対する絶望感が根本にあるからでしょう、それを受け止めて、この年齢で楽曲にできるのは彼ぐらいしか知りません。
貼ったのは特に好きな曲。