自分ができることに自信を持つ
2012年3月末の棚卸し業務に向けて感じたことを前日にブログで書いていました。
一般的に棚卸しとは、数を数えるという業務だと認識されています。倉庫業にとって棚卸しは役割を果たしているか判断する基準なのです。学校で言うところの学期末試験です。だから日々の業務がとても重要で、学問で言うなら日々の授業や勉強、復習が重要なのと同じなのです。そして、学問において、日々の積み重ねは知識を頭に入れ込むという作業になりますが、倉庫業の場合、それは管理というものになります。何がどこにいくつ存在するのか、そしてそれはどのお客様にいつ納品するのかを管理することです。人間の記憶領域には限界があるので、そこで活躍できるのが在庫管理システム(WMS)です。さらにこれにトラックの入場時間と他の倉庫におけるWMSをリンクさせることで、グループ全体の在庫の流れが把握できるようになります。それがボクで言うところのサプライチェーンマネジメント(SCM)です。
さて、ボク自身はある程度几帳面であるがゆえ、この業務に適しているのではないかと思います。空いたスペースに何を保管するかを考えずに日々の業務を行った結果、正確性は同じでも作業時間に差が出てきます。これは大きなデメリットだと考えています。
現在(2020年)では棚卸し業務を外注する会社もあるようで、もちろんそういった業務を請け負う会社も存在します。このメリットは第三者に今まで気付かなかった点を発見してくれる。そしてその点を改善することでさらにその業務に様々なメリットが発生することも考えられます。
例えば、同じ商品が別の場所に保管されていて、請負会社の作業員から指摘を受けたとします。請負元の作業員はすぐに改善した結果、出荷作業がスムーズになり、さらに多くの商品を保管することができて、保管料と作業料の両面で売上アップに繋がります。ちょっとした改善が大きな利益をもたらすことは多々あると思います。
また、倉庫業に関していうと、見ればわかるという考えで仕事をすると、手間がなくなりスムーズになりますが、いざ問題が起こったときにどこが原因かわからなくなる可能性もあります。表示がないだけで何時間も商品を探していたこともありました。そこで重要なのが入荷作業です。最初こそ一番大事なのです。2012年の時点で既にこの知識を学んでいたので、普段の作業の積み重ねが大変重要なのは知っていました。
この倉庫作業を迅速かつ正確に行うことにスポットを当てたのは遡ること2008年。ちょうど新卒で入った会社を辞めた時期に物流の本を読み漁ってました。当時はSCMやWMSなど、倉庫業に関する文献は少なく、情報も少なかった時代です。(あるいはボクがその情報を知ろうとしていなかった)
当時は会社を辞めた開放感が数週間続き、色々と遊びほうけてやりたいことをやり尽くしたときに、ふと冷静に自分の人生に考える機会がありました。
「次の就職先はどうしよう。」
「自分には何ができる?」
「何に対して夢中になれる?」
そんなことを考える毎日でした。結果として免許が失効し、再就職もできずにバイトを掛け持ちして免許再取得に向けて奔走するのですが、その時バイトを決めるポイントになったのが倉庫作業という自分ができることでした。
棚卸し後に読んでいた本で「仕事はゲームだ」(著者等の情報は忘れました)
生活の中でゲーム要素はないものかと探した結果。
「朝ごはんが食べられたら勝ち」
「晩飯が自炊できたら勝ち」
「仕事が予定した時間内に終われば勝ち」
ということを思いついたみたいです。(2012年3月30日にブログ内で発言)
振り返ってみるとたくさんの悪あがきという名の行動を起こしているのだなぁ。