Jリーグクラブの面接

前回は志望した理由をかきました。公開できる範囲ですが、今日は面接の時を書いていければと思います。

話があってから、まずは書類(履歴書・職務経歴書)を提出して、面談に。面接の形式は(当時コロナ禍前にも関わらず)なんと「ZOOM」でした!

ZOOMなのは何点かあり、

①東京23区に住んでいると、一番近い川崎フロンターレは除いて、FC東京辺りでも片道で小一時間かかり、全休を使わないとまず面談はできない。

②Jクラブは大都市圏以外も多く、場合によっては1泊以上必要である。もしくは土日試合があると、平日の面談しかできず、フロントが休みになる月曜等に面接官が自宅から面接を行う

③②でも述べましたがJリーグクラブは全国にある為、Jリーグが全国の担当者を東京に呼び寄せる場合もあるが、限界がある為、オンライン会議ZOOMを早くから採用していた!!

当日初めて利用しましたが、当時から当たり前のようにZOOMは利用していたようです。よって、コロナ禍でも、他の業界にも先駆けて環境があった為、スムーズに移行できたのではないでしょうか。

そして、面談に入る事になるのですが、通常のようにまずは世間話等和やかな雰囲気で入り、

志望動機、自己PR、今の経歴の説明等一般的な質問

その後に、

サッカー経験やスポーツ系の経歴

ここまでは予想通りかと思います。

その後、好きなクラブは?を聞かれたのですが、答える前に・・・○○が好きなんだね?と先に聞かれました笑

実はZOOM面談は初めてであった為、会社やカフェでする訳にもいかないので、自宅で挑み、私の背景(当時はぼかしとか壁紙とかやり方わからなかった…)に以前の仕事の関係でたまたま選手に直接頂いて大事にしていた“他クラブのユニフォーム”が飾ってありました…

やべーー…これは隠しとくべきだったな…と思っても既に遅し、これはナイキの面接に全身アディダスでいったようなものだなと…一瞬真っ白になりました。

ただ、面接官から出た言葉は、「どうしても中にずっといると、内側の情報や考えに凝り固まってしまう。そうなってしまうとクラブの発展もない。良い選手を獲得するにはクラブが成長しないと。なので、なるべく外の情報も知ってて、他クラブの情報や我々が知らない事を教えてくれる人というのは貴重なんだよ。サッカーは好きでいてほしいけど。そのクラブのゴール裏で太古叩いて応援してるとかでなければ笑ウェルカムなんだよね」とのことでした。

ちょっと意外な答えでした。入社してから思いますが、確かにJリーグ開幕時、もしくはクラブのカテゴリーが昇格した時などから在籍していて、その方々が幹部になっている印象で、社員・取引先等も含めて固定している感じはあります。全く悪い事ではないですが、その会社・業界でも成長の為には新しい血や循環も時には必要に感じます。これは親会社が変わった・買収されたクラブ等を除けば全国的に同じ状況なのではないでしょうか。

また、これは少子高齢化の影響もありますが、コアサポーターのメイン層もいまや40代以上とJリーグの歴史に合わせるように高年齢化が進んでいます。裏を返せば、今までのやり方だけでは成長はなく、これをどう解決していくかはJリーグ全体の課題なのではと思います。それに、今は拍車をかけるようにコロナ禍で、入場料収入に頼らないスポーンサー獲得、グッズや企画の重要性が増して、最近ではSDGsなど新しい役割も必要となっており、成長・改革には多様な人材が必要ではないでしょうか。

サッカークラブといっても、スポンサー営業、試合運営、広報・プロモーション、マーケティング、IT、グッズの企画・販売、チケット販売、スクール経営、ユースの経営、イベントの企画、社会貢献、SDGs、その他バックオフィス(経理、人事、総務等)…と多岐にわたります。よって様々な人材、これまでに居なかった人材が必要となるのです。

特に必要な人材は、他クラブ経験者やメーカー・広告代理店等のマーケティング経験者野球やバスケ等のスポーツ業界経験者に変わりはないとは思いますが、例えば

・営業・新規事業で売上成績を上げていて商品が変わっても自信がある

・通信販売の担当でネットショップの運営なら自信がある

・商品企画部にいて、グッズ等の開発には自信がある

・YouTubeやTicTokでバズった動画を作れる、LIVE配信などの技術がある

・自分のフォロワーが1,000人以上とかいてファンがいる

・NPOでサッカークラブやプロ野球チームと一緒に活動していた

などなど、特にインターネットやSNS、Eコマースのような知見や知識は重宝されるのではないでしょうか。Jリーグ・クラブはブランド力や集客力、影響力はあります。そこにメルカリやmixi、プロ野球だとDeNAのようなIT業界が進出しているのも、ITや企画、マーケティングなどそこが強化されれば成功への道が見えるということなんだと思います。そこが課題でもあるのです。

特にプロ野球なんかの他スポーツも日本である以上は高年齢化は課題のように思いますが、DeNAやカープ、またバスケなど筆頭に若い層特に女性も取り込んでいるようも感じます。やり方によっては少子高齢化の壁も壊せると思っています。なので、他業種・異業種人材も改革の為にウェルカムなのではないでしょうか。

ただし、冒頭でも述べましたが、やはりどの業界でも当たり前ですが、志望動機と今まで何をしてきたか、自己PRは重要です。

紙に書いてみてください。クラブの課題の“円”を書いて、自分の経歴や熱意の“円”がどの程度被るか。被ったところが大きければチャンスが広がります。

例えば売上の課題の円が大きければ、営業やグッズ売上等の自分の強みで解決できます。そのクラブのSNSが弱ければ、やれていないSNSに自信があれば強みになります。これはどの業界であっても一緒ですが…

今の仕事で実績があれば強みになりますし、それがまだ無い方は、今の会社やショップで営業や、販売・EC販売等で表彰をされるように頑張る。SNSスキルを売り込みたいなら、会社や個人の運用実績、まだの方はYouTubeをはじめてみて、チャンネル登録者1,000人の実績を作る、インスタLIVEをしてフォロワー1,000人増やす、映える写真を撮りまくってフォロワーを増やす、イラストレイターやフォトショップ、プログラムをYouTubeをみながら勉強してみる・・・特にコロナ禍もあって発信が大事であり、若い人が得意なSNSなんかはチャンスがあると思います。そのクラブの課題を研究して、それに向けて鍛錬する。

応募してみる。募集が限られる場合、まず募集しているものにフォーカスして異動を狙う。募集が無い場合は、無給やアルバイトでもインターンで応募してみる。または、、推奨はできないですが、なにがなんでもこの業界にという方は、3年など決めて他クラブに入って希望クラブへのチャンスを窺う。(その場合も実績を残さないと次のチャンスが無い為頑張る、3年でも活躍してくれればそのクラブにとっても有難いはず)高い熱意があれば、まずは、どんな形であれば業界の中に入る。これはどの業界でも鉄則のように思います。

僕は、私はサッカーやJリーグ、〇〇(クラブ)が大好き。だけど、異業種だし、特に経験もスキルも無いし無理なんだろうな…とあきらめていた方、思っている貴方。あきらめずにチャレンジして頂きたいです。改革の熱意のある方を業界は待っています。

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