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なぜJリーグクラブを志望したのか?

クラブに就職前、私は広告代理店に勤めていました。
待遇面や仕事の内容等、あまり不満や不自由もなく働いていたと思います。
ただ、特に東日本大震災以降、どことなく「今のままでよいのだろうか?社会や元気のない地方へ貢献をしたいのだけど、何をすればいいのだろうか?NPO?SDGs系の仕事?ボランティア?」なんて漠然と思っていました。

ふとその思いが急に強くなっていたときに、突然あるクラブチームから求人の案内が来たのです。

でも最初の感想は、サッカークラブ??でした。

サッカーは学生時代にやっていたこともあり、観るのも大好きで、学生の頃にサッカー関係の仕事に就きたいと思っていて、以前ならすぐにでも受けていたと思います。
ただ、社会人として広告業界で一応スキルを積み上げ10年以上経っているこのタイミングで転職するのはどうなんだろう?収入面だって落ちるかもだし、見知らぬ土地に行って、しかも未経験の業種で一からやり直すのはリスクが高すぎないか?正直こんな感じの第一印象でした。

それに、サッカーといえば、サッカー日本代表や、チャンピオンズリーグ、プレミアリーグなどの海外リーグは観ていましたが、地上波では時々しか放送しないし、時々チケットを頂いてJリーグに行ってはいたけど、東京だと西東京にしかJリーグのクラブが無いからか、なんとなくあまり身近でなかったのですよね…
学生時代は埼玉に住んでいたので埼玉スタジアム。会社員になってからは東横線沿いで等々力競技場が割と近くだったので、浦和レッズ・川崎フロンターレの試合はよく行っていました。でも、正直近くなかったら行ってなかったのではと思います。

どうして東京23区にサッカークラブが無いんだ?スタジアムが無いからか?でも国立を借りれば…駒沢のように少し小さい競技場もあるし…漠然とは感じていたこと。

Jリーグには、野球の巨人・阪神のように大都市圏の絶対的なチームがない。でも一方鹿島アントラーズのように地方都市でも人気クラブチームがある。海外をみても、ユベントスやレスターのような地方都市でも強豪クラブがある。「実はサッカーという競技の性質上、地方都市でも活躍できるコンテンツなのではないか?そして地域が活性化し、元気を与え、それはさらにビジネスとしても可能性が無限大なのではないか?それって実は政治とかよりも地方創生というやりたかった事を実現でき、それを仕事にもできる素晴らしい事なのではないか?」
と、思いました。
サポーターさんには当たり前の事かもしれませんが、私はそれまで漠然とでしか感じていなかったこと。つまり自分事ではなかったので、この出来事をきっかけとして、自分事になり、急速にJリーグへの興味が増大しました。

そもそもどうしてこのような構造になっているのだろう?
この出来事をきっかけに、Jリーグについて考えることが増えていました。

改めて、Jリーグの理念のおさらい。

Jリーグ理念
-日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進
-豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与
-国際社会における交流及び親善への貢献

Jリーグは百年構想という構想もあります。この時にほぼはじめて読みました。

Jリーグ百年構想
・あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
・サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。
・「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。

世代を超えたふれあいの輪も広がります。自分が住む町に「地域に根ざしたスポーツクラブ」があれば、こんなスポーツライフを誰もが楽しむことができます
このようなJリーグの理念を分かりやすく訴求するために、Jリーグは「Jリーグ百年構想~スポーツで、もっと、幸せな国へ。」というスローガンを掲げ、「地域に根ざしたスポーツクラブ」を核としたスポーツ文化の振興活動に取り組んでいます。
引用:Jリーグ公式HP

まあ一言でいうと、ぶっ刺さりました笑
なぜなら、これを日本はやっていかねばならない、やってみたいと思っていたから。

無事に閉幕した東京2020オリンピック・パラリンピックも、誘致の時に当時の猪瀬知事(?当時副知事?)が、オリンピックを通じて日本人の健康寿命を延ばし、豊かな国にしたい。とおっしゃってたように覚えています。Jリーグの理念も近くて、自分が住んでいる街、サッカーに限らずスポーツクラブを通じて、スポーツライフを楽しむ。そして幸せな国へ。

人生100年時代と言われだしてますが、仮に平均的に100歳まで生きるにしても60歳超えて皆が健康でなかったら、支えなくてはならない人がこれまで以上に加速することになり、少子高齢化の構図が、今でさえ逆ピラミッドの形が鮮明になっている中、日本が持たないのは目に見えています。

考えてみてください、未来の若い世代の負担が大きすぎて、成人した瞬間に目に見えない住宅ローン級の負債を抱えることになり、引退世代を支える為に働くようなもので、その他税金や住居・通信費などの毎月の支払いだけで収入がほとんど無くなり貧困になって、夢などみている場合じゃない世界。もはや先進国ではありませんよね。

この年金問題を解決するなら、3点位かと思います。
・年金受給を引き延ばす
・積み立て方式にする(払った分だけ将来もらえる)
・税金で賄う

正直、2点目と3点目は政治判断が全てで我々には何もできない。1点目は政治判断とはいえ、私たちにできることかなと思いますし、現実的な案なのかとも思います。正直これから貰える私達の世代には苦しいのですが…我々が健康寿命を延ばして、年金受給を引き延ばし、その代わり再就職しやすいなどセットでもっと働く期間も延ばして収入も。どこかのタイミングで積み立てに移行してしまい、移行前の方たちの批判がある為、そこは一時的に税金で賄うとか。。そこは専門家でないので、わかりませんが、政治だけに頼らず我々にできることは、健康寿命を延ばす事なのかなと思っています。国会議員だって、80歳くらいまでは普通であり、若者のように体を使う仕事は難しいかもしれませんが、仕事が増えれば、生きがいにもなり、いつまでも働けるのではないかなと思っています。

さらには、iDeCo(個人型確定拠出年金)のような優遇政策のある金融資産をそれぞれが勉強し、国民年金だけに頼らず自助努力をしていけば、未来の働き世代たちの負担もせめて今位には維持でき、なんとか日本も持ち直し、改善に向かっていくと私は考えています。

ちょっと話が長くなりましたが…その意味でも、スポーツを続けたり、スポーツを通じていきがいを持つ。健康寿命を延ばす。これは日本の未来にとっても大事な事になってくると思うのです。
そんな考えをもっていた為に、この理念を読んだときに、カミナリに打たれたような感じになった次第です。

同時に、理念を読んだときにざっくり収益構造のようなものを構図を理解しました。
同じスポーツビジネスでもなんとなく立ち位置が違うと思います。以下はざっくりイメージ(本来グラフとかの方がいいかもですが…)
エンタメより、興行重視 プロ野球、海外リーグ、(甲子園)
社会的意義より、興行それなり Jリーグ(高校サッカーや各スポーツ国体など)
中間 Bリーグ

なんとなく通じますかね?プロ化が遅かったからか、それに加えてサッカーは多くて週に2回なので、プロ野球やBリーグと違って試合をできる数が違う(海外は人気のCLやカップ戦等興行が多い)ので興行の色が弱いように思います。

よって、開始当時のJリーグや今ではヴィッセル神戸が力を入れる事によって、興行も活性化していますが、構造的に「儲けたい!」というのはまだまだ途上かと思います。興行として成り立たせる為には、ヴィッセル神戸(イニエスタやビジャと山口蛍のような日本代表)やサガン鳥栖(フェルナンドトーレス、豊田、金崎)のようなやり方が最適解だと思います。

とにかくアジア含めて知名度のあるスター選手を連れてきて、放映権、入場料やファンクラブ、グッズ等関連ビジネスで収益を上げる。また、スポンサーの宣伝価値が上がる為、スポンサー料も上がる。順位を上げるよりもそっちかなとは思います。

少し話がそれましたが、志望動機に戻しますと…
私が仕事を通じて実現したいこと=社会・地域貢献、地方創生
これが合致した結果となります。

職種の内容も、広告代理店時代にやっていた事を活かせそうなところもあったので、これで
「経験をいかせること、好きなこと、そして実現したいこと」
全て合致した為、気づけばすぐに面接を受けたいと連絡していました。

人生は一度きり。これを全てできるって幸せなことだと私は思います。

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