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世界を変える音楽サービスを考案せよ ミュージックアイデアソンVol.2  【Versusイベントレポート】

10月19日、音楽サービス・アイデアソン「世界を変える音楽サービスを考案せよ。現役起業家3名と考えるアイデアソン Vol.2」が開催されました。メンターは、音楽×テクノロジーで活躍する、現役の起業家3名。

ストリーミングサービスやスマートスピーカー、AI・ビッグデータなどによって過渡期にある「音楽ビジネス」。今後、音楽業界はどのように変わっていくのでしょうか?

音楽の“未来を創る”アイデアソン、メンターと参加者の間で熱い議論が交わされたイベントの様子をレポートしていきます!


■今回のメンター


伴 幸祐(ばん・こうすけ)株式会社EnterTech Lab 代表取締役CEO

1987年生まれ、 福井高専出身、福井大学工学部卒業。 13歳からギターを始め、 地元の若者を中心に人気を博すバンドを数々プロデュース。10年間音楽と向き合った後、エンジニアとしてベンチャー企業数社で活躍。 2016年にはAIを活用した映像解析プラットフォームを提供するスタートアップに立ち上げ期から参画し、 開発チーム組成、 プロダクト開発に携わった。 2018年、ハッカソンがきっかけで出来たチームのメンバーらとともに株式会社EnterTech Labを設立。2019年6月、音楽アーティスト応援プラットフォーム「CHACCA」をローンチ。


海保 けんたろー(かいほ・けんたろう)株式会社ワールドスケープ 代表取締役

高校入学とともにドラムを始め、22歳からプロとしての活動を開始。数々のアーティストのドラマーとして活躍する。 2011年には株式会社ワールドスケープを設立。音楽活動支援サービス「Frekul」を立ち上げて10,000組以上のアーティストを支援している。 ボードゲーム好き。将来の夢は英雄。プロフィール詳細西村 謙大(にしむら・けんた)株式会社CotoLab 代表取締役CEO。


西村 謙大(にしむら・けんた)株式会社CotoLab 代表取締役CEO

大学卒業後、外資系製薬会社でMR職を経験。 退職後、2016年1月に株式会社CotoLab.を創業。 「START ME UP AWARDS 2016」のキュレーター賞受賞。 現在は音楽プレイリストシェアサービス「DIGLE」とプレイリスト&カルチャーメディア「DIGLE MAGAZINE」を運用している。


■ミニセミナー「音楽市場の近未来の変化」

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まず、参加者に向けて、ビジネスやサービスのアイデアを生むヒントにしてもらうため、インプットセミナーを行いました。登壇したのは、株式会社VERSUSの中村です。


現在、日本では「Spotify」「Apple Music」といったストリーミングサービスが登場し、視聴環境が変化しています。

同時に、音楽を取り巻くあらゆる技術も進化しています。ビッグデータやAIを利用した、レコメンドの精度向上。5GとxR(クロス・リアリティ)による、音楽体験の変化。ハードウェア(スマートスピーカーやウェアラブル端末)やクラウド化にともなう、サービスの変化ーー。こういった事柄が起因し、音楽ビジネスは変化の真っ只中にあるのです。

そんななか、日本はアーティストや音楽ファンが利用できる、充実したサービスが少ないのが現状。特にアメリカなどの海外諸国と比べると、不足していることは否めません。


進化している最中なのに、アーティストやファンのためのサービスが少ない。このような日本の現状を逆手に取れば、新しいビジネスが生まれるかもしれません。


ほかにも、音楽ビジネスの未来を変えるアイデアはあります。例えば、現在のサービスをより洗練させたり、ほかの業界のサービス形態を音楽というジャンルに当てはめてみるなどなど。

中村からは、こういった音楽業界の背景や、頭を柔らかくして、あらゆる角度から新事業を考えられるためのアプローチの説明が話されました。


■メンターによるトークセッション

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次に、メンターの3名に自己紹介をしていただきました。

海保けんたろーさんが代表取締役を務める「株式会社ワールドスケープ」は、アーティスト支援サービス「Frekul(フリクル)」を提供しています。「Frekul」とは、カラオケ配信ができ、業界人に自分の音楽を聴いてもらえるプラットフォホームです。

伴幸祐さんが代表取締役CEOを務める「株式会社EnterTech Lab」は、アーティスト向け資金調達プラットフォーム「CHACCA(チャッカ)」を提供しています。「CHACCA」とは、サイト上でアーティストが自らデジタルエンブレムを販売することで、収益を得られるサービスです。

西村謙大さんが代表取締役CEOを務める「株式会社CotoLab」は、プレイリスト共有プラットフォーム「DIGLE(ディグル)」を提供しています。「DIGLE」とは、音楽ストリーミングサービス「Spotify」をベースにしており、自分で作ったプレイリストを投稿できます。

3名が展開している、音楽業界の事情を鑑みた先見性の高いビジネス。その話を、参加者のみなさんは真剣な顔で聞いていました。


■グループディスカッション「5年後のエンタメサービス」


セミナーが終わり、次はグループワークへ。

1グループにつき一人のメンターが入り、5年後のエンタメサービスについてアイデアを出してコンペを行います。


グループでアイデアを固める前に、まずは一人でやってみたいエンタメサービスについて考える時間がありました。

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「誰がターゲットなのか」「そのサービスによって解決される課題は何か」「競合となるサービスはどこか」。こういったポイントを実際に書き出して、自由に考えました。分野の現状や実現性について疑問が出た場合は、その都度メンターが相談に乗ってくれます。


自分のなかでアイデアを出せたら、グループ内で発表。

伴さんのグループを見てみると、「ライブがあまりできない地方での5Gライブビューイング」「自宅でVRをつけてライブを鑑賞できるサービス」「路上ライブがいつどこで行われるのかわかるアプリ」など、さまざまな意見が出てきました。

そうやって出てきたアイデアを一つに絞り、グループのアイデアとしてアップデートしていきます。

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最終的に、伴さんのグループは、路上ライブに注目したサービスを選びました。

マップを利用して、よりリアルにわかりやすくしたほうがいい。ターゲットは路上ライブを観る人だけでなく、路上ライブを行うアーティストも含んだ方がいい。すぐにアーティストの情報ページに飛べたらいい。このようにメンバーが意見を出し合い、より良く、現実的なサービスを考えていきます。


アイデアをまとめて、キャッチーなタイトルも考えたら、いよいよ全員の前で発表です。

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発表では、ほかのグループからも意見をもらえます。


発表されたアイデアはこちら。

1. 路上ライブがいつどこで行われるのかわかるアプリサービス
2. フェスやライブ後に行われる、アフターパーティーのコンサルティングサービス
3. アーティストの曲だけではなく、作詞作曲の裏側もコンテンツ化することで、ファンサービスを充実させるサービス
4. 音楽を自分の日常の物語と絡め、共有するシェアリングサービス


4グループのアイデアの投票を行い、コンペの優勝グループを決めます。優勝したのは……


「アフターパーティーのコンサルティングサービス」を提案したグループ! 

優勝グループには、アマゾンギフトカードが贈られました。

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■おわりに


これからの音楽業界を代表するようなサービスを考えるアイデアソン、メンターも参加者も盛り上がっていました。

今後もVERSUSでは、今回のようなアイデアソンを実施していく予定です。

・前提となる知識のインプットができる                
・自分の発想パターンを発見/再確認できる
・実際にサービスを組み立てていく過程が体験できる          
・ジャンルに精通したパイオニアたちからの助言を受けられる

アイデアソンには、上記のような魅力があります。「サービスの立ち上げについて勉強したい」「今後新しいサービスを作っていきたい」と考えている方、ぜひ次回以降のイベントに参加してみてくださいね。続報をお楽しみに!


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大きな過渡期を迎えた、音楽ビジネスの世界。今後も、さまざまなテクノロジーと結びつき、さらなる進化を遂げていくでしょう。

VERSUSでは「テクノロジーを使い、エンターテインメントに関連した事業をやりたい」と考えている方を求めています。

エンタメ・スタートアップに興味がある方、私たちと一緒にやってみたいと感じた方は、ぜひこちらからお気軽にご連絡ください!

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